山伏。
修験道の修行者。修験者。
日本古来の山岳信仰と仏教が混ざりあって形成された信仰だそう。
あの独特のいでたちから、
一般的には天狗がそのイメージに結びつくのではないかな。
そもそも、
里とはかけ離れた山の中で修行してる人なんて
彼らには何してるかわけわかんなくて不気味だったろうから
ほぼ天狗と同じ括りだったりして。
と、話がズレました。
僕にとって、山伏から連想するのはその開祖と言われる「役小角(えんのおづぬ)」。
役の行者とも。
彼の事について書かれた本を読んだときから
その呪術的、オカルト的な匂いに
密教色が強いなーと思ってたら、
wikiで見る限りやっぱり結びつきは強いようで。
だから、
初めてこの名前を冠したビールを見た時、
ものすごーく興味がわいた。
そんなことも忘れかけていた先日、
出かけた先の酒屋さんでまさかの遭遇!
本当は、日本酒と焼酎を買う予定だったんだけど
その佇まいにどうしても無視することが出来ずに連れて帰ったのであります。
名前や商品のコンセプトは、
ベルギーの修道院ビールに対する志賀高原ビールさんからの回答といった所なんでしょうか?
でも、模倣ではなく
自分たちなりの、ならではの「ものづくり」という姿勢は
たしかに只管に修行に明け暮れる験者のそれに通ずる一本の筋があるように思います。
製造は、上にも書いたのですが
志賀高原ビールを造ってらっしゃる玉村本店さん。
実は、このビール2種類あってそれぞれ壱と弐なんて書かれてます。
共通の特徴は、
長野県産「美山錦」を一部に使用している事と
シャンパンのように瓶内二次発酵させてる所。
だからボトルもシャンパンボトル!
それでは、
それぞれの感想。
☆壱☆
さわやかでフルーティーな芳香。
程よいふくらみの甘味、フィニッシュの清々しさ。
柑橘やハーブを思わせる味わいが爽やかに
小気味いい苦味となってシャープにまとめてくれる。
☆弐☆
甘めでビターなロースト香。コーヒーのようなニュアンス。
口に含むと黒糖やチョコやオレンジのような
甘味と酸味が複雑に折り重なって現れる。
ただ、余韻に重たさを残さずに抜けていくので
全体の印象としてはスッキリすら感じさせてくれ
次!と思わせてくれる。
といった感じでしょうか。
どちらもとっても美味しかったのであります。
ごちそうさまでした。
そして、
この志賀高原ビールさんのブログの写真がとってもステキ!
やっぱり写真ていいなぁ。カメラいいなぁ。
それからそれから。
おかげで?どっかの本山に行きたくなりました。
また身延山とかいこうかしらん。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
商品名:山伏 壱 saison one
醸造元:株式会社玉村本店(長野県)
原材料:大麦麦芽、小麦麦芽、自家栽培米美山錦
糖類、ホップ(自家栽培「信州早生」)
容量:750ml
アルコール度数:6.5%
商品名:山伏 弐 saison noir
醸造元:株式会社玉村本店(長野県)
原材料:大麦麦芽、小麦麦芽、自家栽培米美山錦
糖類、ホップ
容量:750ml
アルコール度数:8%
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆