7/28/2008

青い芥子 シガツェ

朝、ラツェまでのパーミットの申請のため

公安へ行く。
入り口どこ?
ってほど、わかりづらい感じだった。
2階にある窓口へ行くと
数人の係が。
「あのー、パーミット申請したいんですけどー」
と、言うと
英語のできる担当者が出てきて
「とりあえず、座ってください」
と、促される。
用件を話すと
「あなた、チベット入域用のパーミットは?」
と聞かれる。
「いえ、持ってませんが・・・」
「ていうか、なんであなた一人なの?
 今、ツアー組まないとチベットは旅行できないはずだけど」
「とにかく、パーミットを持ってない旅行者には
 非開放地区へのパーミットの発行は今出来ない事になってるの」
と、あっけなく撃沈。
あとは明日直接乗り合いバスなりで挑戦するしかなさそうだ・・・

遅い朝ごはんをとり、タシルンポ寺へ。

なんかぐるぐる回ってるうちに
ゴンパとかの門が閉められたりして
そんなに中を見ずに、終了w
出口付近で犬と戯れてたら
青年チベット僧に話しかけられる。
で、一緒にお昼ご飯。

その後、寺の裏山を目指し巡礼路へ。
が、それらしきものが見当たらないうちに
出口のほうへ。

そんな時、シガツェ・ゾン(?)の方面に
山を登る人たちを発見。
その人たちの後をつけてみる。
コルラとは流れが逆なのが気になるところだけど
それは、この際多めに見てもらってw
途中、道みたいなのがあったので
そっちへ進んでみる。

しばらくすると、前方にチベタンのグループを発見。
彼らについていったらおそらく山の上に出れるかも?
なんて思ってたんだけど
彼女らは、どうやらピクニックだったみたいで
その先でお弁当を広げていた・・・w
「こっちにいらっしゃい!」
と、おばちゃんのやさしい誘いに思わず乗ってしまう。
しばらくおばちゃんたちと楽しんでたんだけど
やはり、山の上に行きたい。
しかし、この先にそれらしき道なんてこれっぽっちも見当たらない。
どうしよーかなーなんて、あれこれ一人で考えてたら
山の上のほうから声が!?
見上げると、羊飼いのおじさんが斜面の上方に。
そっか、彼らは道なんかなくたってああして行ったりきたりしてるんだ。
何を自分は道にこだわってたんだろう。
目標がある限り、それに向かって少しでも
道になりそうな所を進んでいけばいいじゃないか!
そう思い立ち彼女らの場所を離れ斜面を登り始める。
しかし、ビーサンで来てしまったのは大きな過ちだったw
足の踏ん張りきかないのなんのって。
ていうか、山舐めすぎだよね、反省してます・・・
息を切らしながら、たまに休んではまた登り
また休んではまた登り。
時折下を見ると、自分が少しでも進んでるのがわかり
また力がわいてくる。
自分が進んでるって解るのはいいもんだ。
頂上まであと少しのところまで来たとき
視界に青い花を発見。
「あ!青い芥子だ!?」
いつか何かで知ったヒマラヤ一帯にしか自生しないという
幻の青い芥子。
色といい、それが芥子と言うのも手伝って
自分にとってとても神秘的な花だった。

それが、今目の前に。
見渡すと斜面の上方にちらほらと青い芥子。
よし、この青い芥子を追って進もう。
そう決めて、再び足を前に進める。

そして、ようやく頂上へ。

眼前にはシガツェの町が広がり
そのむこうの山並みまで。
頂上を尾根伝いに歩き
一番高い場所でしばし休憩。
風景と風の音を楽しんだ後
ipodを取り出し、お気に入りの曲を聴き
ここよりももっと高い場所へ自分を持っていく。
そして、最後に数多のタルチェンが翻るポイントへ。

この景色を見たとき、この旅のゴールを迎えたような気がした。
なにか探していたものが見つかった感覚。

明日、ラツェまでいけなくても
後悔なんてない。
僕は、やるだけのことはやったと言える。
そして、この山登りが僕に改めて
挑戦すること、道は自分で切り開いていくもの
進んでみれば色々なことが見えてくること
その先に素敵な出会いが待ってること。
そんなことを教えてくれた。

これから、
まだまだ色々なことがあると思う。
でも、その度に
僕はこの体験を思い出し
足を進めると思う。
青い芥子が誘うその先へ。
++++++++旅情報+++++++++++
☆タシルンポ寺☆
入場料:55元
中よりも、
お金を払わずにいける巡礼路、
裏山がお勧め。
裏山の北面には、青い芥子が咲いてます☆
++++++++++++++++++++++++

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