9/20/2008

サヨナラCOLOR

映画、「サヨナラCOLOR」を観る。

SUPER BUTTER DOGの名曲「サヨナラCOLOR」に惚れ込んだ時に知った作品。
どうやら、監督の竹中直人もこの曲が元ネタになったみたい。

いかんせん、有無を言わさずの名曲ですから
そうやって人を動かしてしまうのはある意味自然な事かも。



医者の主人公、佐々木正平(竹中直人)の勤める病院に入院してきたのは
高校の頃に思い続けた初恋の人、笈川未知子(原田知世)だった。
正平の事を覚えてない事にショックを受けるも、
彼女の病気の改善に懸命に励み、常に彼女を見守り続ける。

そんな正平に最初こそ苛立を覚えていたものの
その懸命な姿にしだいに未知子は心を開き、いつしか惹かれていく。

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冷静な目で見てしまうと
職務をほぼ放棄して個人的な感情で一人の患者につきっきりになってしまう、
ことあるごとに彼女の部屋に入っていくあたり、
それはちょっとやり過ぎだろうと思ってしまいますが
あくまでも演出、映画。

それほどに、
主人公の彼女に対する思いというのは
あの頃と何ら変わらず一直線という事なんだと思います。

そんな強い気持ちで人を好きになれる事に
羨ましいというより、ちょっぴり妬みに近い感情を持っちゃうなぁ。
だから、映画のあら探しなんかしちゃうんでしょうねw

たとえ自分の命が削られていっても
自分の好きな人には生きていてもらいたい。

そう思えるほど全てをかけられる人がいたんだから
主人公は幸せだったはず。

その真っすぐな気持ちに正直になる事の素晴らしさ。
とっても輝いてるなーと思いました。

それにしても、
原田知世の素晴らしさよ!

昔っから好きだったんですけど
今回、改めて好きになっちゃいました。

僕には、
本当に彼女という存在は
スクリーンの向こう側にしかいないような
なんとも不思議な感覚を覚える人なんです。

いい意味で生活感がないと言うか
裏に見え隠れするいち人間としての部分がないんですよね。

ゆえの透明感。

彼女だけ別の時間軸で生きているかのような。

副題なのかなぁ?
「サヨナラから はじまることが たくさんあるんだよ」
この言葉、
主題歌にもなった、同名の「サヨナラCOLOR」に出てくる歌詞なんですが
最後のシーンはそれを象徴するかのような感じでジーンときちゃいました。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作品名:サヨナラCOLOR
監督:竹中直人
製作国:日本
製作年:2005年
出演:竹中直人、原田知世、段田安則、中島唱子、他。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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