7/19/2009

石挽きそば 蕎真(きょうしん) -綱島-

久しぶりの連休。
昨日の「朴念仁」で蕎麦づいてしまったらしく
今日は近場のお蕎麦屋へ行こうと
いくつかあった候補の中から最も近い同じ横浜の綱島へ行ってきました。

店名は「蕎真(きょうしん)」。

綱島駅を東口に出て、
綱島街道を伝って鶴見川を渡りそのまま道なり。
樽町の交差点を越えて少し行った所、街道沿いにあります。

開店前に着いたので、
それまでお店の前で期待にワクワクしながら待機。

すると、
中から店主と思われる男性が暖簾を出しながら
「お待たせいたしました。どうぞ」
とにこやかに挨拶をしてくれました。
その後に顔を出された奥様にも
何とも素敵な挨拶をされ、
その声に促されるまま中へ。
このちょっとしたコミュニケーションで
来てよかったな、と思ってしまいます。


このうぐいす色の暖簾に、
左隅に遠慮がちに入った屋号。
さりげないところのセンスの良さに
僕の大好きな京都の匂いがしてとても嬉しくなりました。


店内はカウンターとテーブルが3席だったと思います。
蕎麦までのアテに、鴨ロースとビールを注文。

本当は日本酒と行きたい所だけど
暑かったので喉がビールを欲してましてw
ちなみに、燗が「月桂冠」、冷やが「くどき上手」でした。


ビールと一緒に出てきた付出しの蕎麦味噌がこれまたおいしい!
香ばしい煎った(と思われる)蕎麦の実と甘めの味付けの味噌。
これだけで日本酒だったら相当いけるなーなんて思っちゃいました。

そんなこと考えてる間に鴨ロース登場。

青森産のバルバリー種という鴨を使用しているそうです。
これがその、実に美味しい。
ベタな表現になってしまったけどw
肉の旨味がものすごいしっかりしていて
噛む程にジュワッと口に肉汁が溢れます。
そして、燻香みたいな香りがいいアクセントになっています。
ソースの甘さも実にぴったり。
白髪葱の揃った細さあたりに仕事の丁寧さを感じました。

それにしてもこの鴨肉、脂身がずいぶんと少ない。
今まで鴨肉と言えばしっかりとした脂身の層があるもんだと思ってたんですが
ここの鴨肉はむしろほとんどない。
これと肉の滋味、関係ありそうだなぁ。

これなら赤ワインもいいなぁなんて思わず顔がにやけてしまいます。


そして、本命の「手挽きそば」。
一日限定10食。
それだけ手間がかかると言うことなんでしょう。

目の前に現れたお蕎麦を見て目を輝かせずに入られません。
蕎麦の粗さがしっかり残った粒感。
十割なのに爽快な喉越しを予感させる瑞々しさ。


まずは、
そのまま手繰って香りを。
実に爽やか。
口に入れると蕎麦の実の香りが小気味良く鼻から抜けます。
あぁ、これこれ。
お蕎麦の味と香りってこう言うものなんだと感じさせてくれます。

つゆは、とっても力強い印象。
でも、このしっかりとしたお蕎麦とぴったり。
喉越しも良く最後までその瑞々しさを味わえました。

これで単価¥1,000は正直すごいリーズナブルだと思います。

そば湯は、注ぐときはサラッとした感じだったのに
飲んでみると舌の上でしっかりとろみを感じ
蕎麦の旨味がギュッと詰まってました。

僕がお蕎麦を好きになった原体験を思い出させてくれる
実にいいお蕎麦屋さんでした。

こんなお蕎麦屋さんを徒歩圏内に持ちたいなーと
綱島引っ越し計画まで脳内で暴走させてしまった初夏のお昼時でしたw

今回天ぷらを食べられなかったので
次回はしっかり天ぷらもいただきたいと思います。

贅沢を言えば、
お酒を神奈川のものにしてくれるとありがたいなぁ。
ま、これはあくまでも願望と言うことでw


ごちそうさまでした☆

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
店名:石挽きそば 蕎真(きょうしん)
住所:横浜市港北区樽町2-1-7
TEL:045-531-1444
営業時間:11:30〜15:00,17:30〜20:00
定休日:水曜日
備考:手挽きそば ¥1,000
   鴨ロース¥1,200 
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