2/09/2012

花菱酢・花菱味ぽん酢

「花菱酢」

この名前を初めて目にしたのは、
愛読するMeetsの緑の表紙の「京都本」だった。

それまで、
「千鳥酢」「富士酢」の存在しか知らなかった僕にとって
コメント欄にあった
「嵐山の超有名店K」や「祇園の懐石料店M」
はたまたあの鯖寿司の「いづう」さんというそうそうたる面子は
ものすごく思いストレートのようにガツンと響き
一気に僕の中での憧れの存在になってしまった。

2007年の夏休みとして京都に帰ってきた時
いくつかのお店を巡る中に
「花菱酢」を造る齊造酢店さんを訪ねてみた。

なんて事はない住宅街に(あくまでも京都のそれ)
気構えることなくたたずむその店の扉を開けて中に入る。

がらんとした土間には
P箱に出荷を待ったお酢が積み重ねられていた。

人気のないその空気を打ち消すように
「すみませーん」
と、数回呼ぶものの反応無し...

もうちょっと大きな声で呼んでみるも
「..................................」
やっぱり反応無し。

そんなこんなで
どうすることも出来ず
時間もおしていた僕は
憧れのお酢を目の前にして
何も手にすることなくみすみす引き下がったのでした。

そんな記憶も薄れかけていた去年の暮れ、
いつも来店下さる常連のお客様から
「京都のすんごいお酢を手に入れたんだけど」と話をもらったのです。

もしかして!?
そう思った僕はかなりの様相でその話に食いつき
あれこれ話をさせていただき
実際に味見もさせてもらったのです。

「やっぱり、もしかしたら...」
そう思っていたのですが,
家に帰ってMeetsを引っ張りだしてきたら
それは、あの時の「花菱酢」ではなく
「玉姫酢」とう斎藤造酢店さんが造るものでした。
(実はこちらもものすごくその筋では有名な幻のお酢だそうで...!?)

そのお酢の話の流れから触発され
久しぶりに調べてみたら
お取り寄せが出来るということで
これは!?と、思ったのですが
問い合わせてみると最少ロットはP箱1ケースぶん。
つまり、6本。

これは一人じゃなかなかに難しいかなーと。
そこで、
ふだん周りにいる方で食に興味のものすごくある方々に
シェアの相談をしたところ、
あっさり快諾の嵐(笑)

ということで、
そこで一緒に出しているポン酢と一緒に取り寄せてしまいました!

見よ!
このレトロなデザイン!
もうこれだけで期待大です!

ちなみに、手元にあった
・雑賀 吟醸酢
・富士酢

と、比べてみました。

3つの中で花菱酢は
味の強さ、ツンとした刺激とも中庸でした。

富士酢ほど柔らかくもなくもすこし厚みがあり
雑賀ほど強さが前面にこない印象。

ポン酢のほうは、
濁っていて旨味がギュギュー!
一口味見してみて、
すぐに脳内にちり鍋や湯豆腐が思い浮かぶあたり
かなーり危険なポン酢なことは間違いないです。

あー、早く堪能したい!

ということで、駄文はこれくらいで。


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