9/26/2012

バター × バター

先日、Twitterでその存在を知ってから狙っていた
伊豆大島で造られているバター「大島バター」が
竹芝の伊豆・小笠原アンテナショップ「東京愛らんど」に入荷したとの情報を掴み
空き時間を利用して見事ゲットしてきました。


パッケージがかわいい!
牛さんの表情が若干シュールだけどw
箱を開けると
これまた包み紙にまで三原山が描かれていてレトロでキュート☆


なんでも、2007年に一度は製造をやめてしまったそうなのですが
有志の方々が島の酪農を守ろうと立ち上がり
再出発を果たし、徐々に製品が出てくるようになったようです。

なので、まさか島外にまで出回ってくるとは思わず
この機会を逃すべく買いに行ったのです。

島好き、手仕事の食品好きとしてはマストバイなのであります(笑)

そして。
これまた以前から気になっていたバター「トラピストバター」。


こちらは、ところ変わって北海道のバター。
トラピストの言葉からも想像できる通り、
「トラピスト修道院」という修道院で造られたバター。

しかも、日本ではあまり馴染みのない発酵バターなのです。
ちなみに日本では非発酵バターが一般的で、
発酵バターはヨーロッパで主に使われてるようです。

まあでも、昨今にぎやいだ「エシレ」のおかげで、
だいぶ一般の人にも発酵バターの存在も認知はされたのかな。
(あ、僕も然りですが)

そんな発酵バターを日本の、しかも修道士の人たちが造ってるとあらば
食べてみたいと言うのが食品好きの性というもの(笑)

大島バターを買った後日、八重洲にある北海道物産館をなんとなしに覗いたら
しれっと他のバターに混じって並んでいらっしゃるじゃありませんか!

ということで購入。


せっかく貴重なバターが2つも揃ったのでこれはと思い「バター食べ比べ」をしてみました。

軽くトーストしたパンにそれぞれを塗ってもぐもぐ。


まずは大島バター。こちらは非発酵バター。

色は白みのつよいクリーム色で、フレッシュなミルクの香り。
サラリとしていて実にやさしい味わい。
まるで小さい頃を思い出すような包み込むようなイメージ。
(小さい時にまっとうなバターを食べていた記憶は全くないけど...)

かたや、トラピストバター。発酵バター。

黄色みがかなりしっかりとしたクリーム色。
香りにすでにチーズなんかを想起させる発酵臭が感じられる。
口に含むとその複雑味、コクが口にぽわんと広がってすぅと抜けていく。
リッチ感あり。

そのままアテとしてなんてネットで見かけた気がするけど
それも納得できるほどバター単体で滋味がしっかり感じられる。

これでレーズンバター作ったらおいしいだろうなぁ。


今度は、なんならそれこそエシレと日仏発酵バター比較でもしてみよっかな。


包丁工房タダフサ

去年だったか、お客様でもある親しい方に教えてもらい
一目惚れしてしまった包丁がある。

(ネットから拝借しました)


包丁工房タダフサ
全国に金物の街としてその名を馳せる、新潟県三条市のメーカーさんだそうです。

包丁と言えば、「木屋」さん「有次」さんが憧れの存在だった僕にとって
タダフサさんの包丁はまったく新しいものに映りました。

イメージで言うと
前者のそれは鋭利で力強く凛と引き締まったものであり、
後者は、包丁と言う金物でありながら柔らかく温もりすら感じるものだったのです。

本格的な包丁はあくまでも憧れの存在であり、
テレビの向こう側の人たちのように感じてたんだけど
タダフサさんの包丁は、とっても親近感が湧き家庭で使うイメージがすっと入ってくる。

いわゆる職人たちからどうしてこんな発想の包丁が生まれたんだろう?
と思ったら、柴田文江さんというプロダクトデザイナーがプロデュースに関わってるようで
なるほどと腑に落ちました。

女性だからこそ表現できる曲線美と言うのかな。
柄の部分の質感、丸みは言うまでもなく
刃の部分も含めての全体的なフォルムに至るまで優しい丸みで統一されている。

厨房と言うよりも台所がこの上なく似合う包丁。

どこで買えるんだろう?と、検索したら
パン切り包丁は二子玉の高島屋に入ってる粋更さんで取り寄せが出来たみたいなんだけど
他の包丁もとなると最寄りで船橋にある「みんげい おくむら」さんで取り扱いが!

ていうか、おくむらさんの他の取り扱いにも興奮してしまい
これはいつか行かねば!と思いながらなかなか船橋まで行けずに幾月が経過...

ところが。
先日おくむらさんの話をした友達から
「渋谷のヒカリエで期間限定出店してるみたい」と朗報。

なんとか自分のお休みが出展季刊の最終日にギリギリ間に合ったので
喜び勇んでいって参りました。

購入したのは、
パン切り包丁と三徳包丁(大)の2つ。
(写真左端からの2本)

買ってからも、なんだかもったいなくて全然使えてなかったんだけど
さっきやっとパン切り包丁を使ってみました。

あぁ、情報通りパンくずが少なくてすぅーっとした切れ味。

丸みのある柄はしっくりと手に馴染むし。

道具ってやっぱり大事だな。
これからもっと台所が楽しくなりそう。