たしか、大学のころスペイン語の授業で
カサブランカとは白い家だか城だかって教わった記憶がある。
それと何か関係があるわけではないんだけど
このカサブランカという言葉の響きが
個人的にとても惹かれるものがあった。
語感がとてもいいというか
なにかその名前を聞いただけでワクワクしてくる。
そんな所として、
この街は僕の中でまだ見ぬ異邦の町だった。
しかし、
このアフリカ大陸最大の港町は
とても近代的な都市で
僕の想像を凌駕するような
異国情緒の匂いに溢れた場所というわけではなかった。
町々には、
洋服を着て闊歩するビジネスマンや若者。
メディナには観光客を相手に
たくさんの客引きやお店が軒を連ねる。
なにかこう、
カサブランカ!って言えるものが欲しいなーと
思っていた。
少し足を伸ばして
魚市場のほうまで行ってみた。
港に並ぶアラブの漁船の雄大さにまず心が躍った。
色彩も各々カラフルで
男たちが毎回命をかけて海に出る、
そんな昔からの想いがまだ強く残ってるかのようだった。
そんな漁船に見とれていたとき、
視界の奥のほうに
ハッサン2世モスクの高い高いミナレットが!
送信者 カサブランカ |
あぁ、これだ。
カサブランカって自分がイメージできる光景に出会えたと思った。
そういえば、
まったくイメージしてなくて逆に驚いたぐらいだったんだけど
緑ってイスラムの色なんですかね?
タンジェでもフェズでも
グランモスクは緑色のミナレットでした。
そして、その緑がとても鮮やかできれいなこと。
赤茶けた大地とこの深い緑。
僕のモロッコの印象として深く残るんだろうなー。
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