10/12/2008

雲南の花嫁

オクトーバーフェストでいい感じに酔っぱらい、

ほっぺを桃色に染めながら
ぶらぶらと向かった先は、シネマ ジャック&ベティ。

見た作品は、「雲南の花嫁」。
「ルオマの初恋」の監督さんが作った雲南3部作のひとつです。

ルオマはハニ族の少女が主人公でしたが、
今回はイ族の女の子。

「イ族の夫婦たるもの、結婚後3年は同居するべからず」

そんなしきたりがある村で
主人公のフォンメイ(凤美)は、それを犯してまで愛を貫き、
それが故に様々な障害にぶつかり揺れ動く。

フォンメイ(凤美)がものすごく自分の気持ちに真っすぐ。
天真爛漫とはまさにこの事?と感じた。
都市部における今時の中国人カップルの印象と変わらないほど
恥ずかしいぐらいストレートな愛情表現。

ただ、
実際自分の彼女や妻がああだとしたら大変だろうねw

愛を紡いだり、辛い仕事を楽しむために…
様々な場面で出てくる“歌”がすごい美しくてうっとりしました。

付け加えて、
イ族の民族衣装とロケ地となった雲南省石屏。
ホンットに鮮やかで眩しくて。
また雲南行きたいなーと素直に思えます。

そしてそして、
今回フォンメイ(凤美)を演じた张静初(ジャン・ジンチュー)が超キレイ☆
ポスト章子怡(チャン・ツィーイー)と本国では言われてるらしいですが
それも納得。

いや、むしろその透明感で国民的印象においては
すでに抜いてるんではないかと…。
そんぐらいキレイ。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作品名:雲南の花嫁
監督:章家瑞
製作国:中国
公開年:2005年
出演:张静初、印小天、他。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


生ASIMOと生ドイツビール。

この3連休、
横浜はイベント盛りだくさん!

と、いうことで行って参りました。

まずは、パシフィコ横浜で行われていたROBO_JAPAN2008。
色々なロボットが一斉に集まるイベント。

そこに、あのASIMOがやってくるというので
愛地球博で見れなかったリベンジとばかりに
一目散へステージへ。

ASIMOを見ようとステージはものすごい人・



ASIMOの滑らかでかわいい動きに感動☆
画質ワルいのがかなり残念だけど、
ホント生で見れてよかったです。

お次は、赤レンガ。
ここでは、オクトーバーフェスト!
そう、ドイツのビール祭りと同じ名前のイベントです。

天気にも恵まれ、まさにビール日和☆
大型テントにはこちらもたくさんの人・!!

いつもは苦手な行列も、
こういう時は我慢我慢w
おいしいビールのためですもん。

あぁ、フランクフルトで飲んだビールを思い出す!
見て!ヴァイスビア独特のこのビアグラス!


味と香がしっかりしてるドイツビール。
(種類がたくさんあるのであっさりのもありますけど)
僕は、こういうタイプの方が好きだったりします。
飲んでる!って、実感できるしじっくり飲めるし。

ドイツソーセージと一緒に陽気な休日をエンジョイ!
実にいい気持ちに酔っぱらいました。


ちなみに、
どちらのイベントも13日までやってます!

10/09/2008

祝!カイラスコルラ。



7月初め。
成都のシムズで、
僕はチベット行きのルートを模索していた。

春の暴動以来、
外国人旅行者の入域が禁止されていたんだけど
それが、6/25日に解禁になったのだ。

ラサへの表玄関とされている成都にさえ来れば
この時を待ち望んでいた旅行者が戻ってきてるんじゃないかと思い
丽江から寝台バスでほぼ丸1日かけてやってきた。

しかし、
四川大地震と暴動のダブルショックで
まだ、シムズにはほとんど旅行者が戻っておらず
ましてやチベット行きなんて
まだまだ現実的な話ではなさそうだった。

そんな中、
自転車でカイラスを目指しているという日本人の旅行者と出会った。
お互い持っている少ない情報を随時共有しながら、
僕は結局昆明へ戻りそこから、
彼は格尔木(ゴルムド)からラサを目指した。

2人の目的地はラサの遥か西にある聖なる山「カイラス」だった。

僕は、
結局ラツェまで行けたものの
ヒッチハイクが上手くいかずゲームオーバー。
そして、
この旅を終えて日本に戻ってきた。

その間も、
彼は無事自転車で各地の検問を見事突破し
オリンピック開幕直後くらいにラサ入り。

時期を調整しながら
着々とカイラスまでの距離を縮めていた。

カイラスまでの最大の関門「サガ」で
まさかまさかのパーミットゲット☆

これで、カイラスまでほぼ問題なく行ける!

次の連絡は1ヶ月後くらいかな、と言っていた。


そして今日。
かれのmixiに予定より早く日記がアップされた。

そこには、
彼が無事コルラ(巡礼)したカイラスの写真(上の写真)と
その時の事が。

そう。
これを僕は自分の目で見てみたかったんだ。
その恐ろしささえ感じる姿に惹かれたんだった。

無事彼がカイラスに行けた事に
祝福を送るとともに
自分の果たせなかった事を
代わりに果たしてもらえたようで
とっても嬉しかった。

今はまだ、当分あの山に挑戦する気にはなってないけど
いつかその時が来たら
絶対行ってやるんだ!そう改めて強く思った。

だって、
あんなに綺麗なんだもん。
やっぱりこの目で見て感じたい!

10/06/2008

非情城市

3月に台湾に行った時に訪れた「九份」。
その町並が「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルになっている。
そんな噂をどっかで聞きかじり
どんなもんかと行ってみたのが始まりだった。

そのあと、
あの町自体が舞台になってる映画があると知ったのが
この「非情城市」。

日本でレンタルしようと思ったけど
最寄りのビデオ屋には残念ながら置いてなかった。

ていうか、
日本のビデオ屋って中国系の作品のストック全然ない気がする。
あっても、香港系アクションものか
ここ最近ちょっとだけ盛り上がったチャン・イーモウ監督作品くらい。
「恋する惑星」さえ、借りれなかったもん。(なぜかビデオだけでDVDがなかった)

個人的に、
中国系の映画、とりわけヒューマンドラマ系の作品がすごい好きなので
とてもやるせない気持ちな訳です。

で、
実は成都滞在中、
成都のアキバと呼んでいた電脳街で
偶然このDVDを見つけ購入。

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1945年、日本の全面降伏による
日本統治時代の終わりから、
国民党が台北に遷都してくるころまでの
台湾の人々を描いた作品。
長らくタブーとされていた「二・二八事件」を
初めて扱った作品だそうです。

そこに暮らす市井の人々にとって、
国というものはいったいなんなんであろうか。
それまでの日本の植民地としての生活から
晴れて大陸の統治下に戻れたはずの人々にとって
それは明るい未来ではなく
むしろ暗い未来の始まりだった。

統治者によっていとも簡単に
それまでの価値観がひっくり返される。
人々は、抗えようのない力にただただ振り回される。

そこに国民への慈悲や愛が感じられない国家の運営。

そんなものを感じたとき
果たして世界に国家というものが存在する必要性が
本当にあるんだろうかと疑問に思った。
そんなものがあるがために
利権や何やらが生まれ争いが生まれてる気がする。

一体そもそも何のためにあるんだろう?

それがそこに暮らす人々のためになっていないのなら
あるだけマイナスなのではないか?

僕らは自分たちで生まれる国を選んで来れない。
だのに、その生まれた国に人生の大方を縛られてしまう。
それって、すんごいアンフェアだと思う。
自分たちで国や政府を選べたらいいのにね。
政府をソフトにしちゃうって言うのかな。

なんか無政府主義者みたいな感じになっちゃったな…。


今回、中国を旅してる時にも感じた
このアンフェアな感覚。
それを再びこの映画の中で呼び起こされ
またまた考えさせられた一本。

中国語の勉強になるかなと思ったんだけど、
作品で使われてたのってどうやら普通話じゃなかったですね。

それから、「九份」の町並って
作品の中の雰囲気ほとんど残ってなかったですね。
今じゃホントすんごい観光地ですもんね。

でも、あの崖っぷちにたつロケーションが
個人的にはすっごい好きです。

たぶん、知らなかったら通り過ぎてるw

そうそう、それから
「千と千尋の神隠し」のモデルって言う話なんだけど
1カ所だけそう思える階段があるだけで
直接の影響はないと思いました。

多分、その坂道にある赤い提灯と
「千と千尋の神隠し」に出てくる中に
中華料理を出すお店があったので
そこらへんから誰かが連想したんじゃないかな。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作品名:非情城市
監督:侯孝贤
製作国:台湾,香港
公开年:1989年
出演:李天禄、陈松勇、梁朝伟、黄倩如、他。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆