Facebookにメッセージ。
送り主は、
旅の最後に上海から大阪までのフェリー『蘇州号』で出会った
アルゼンチン人の女の子。
関西の大学に留学していると言う彼女たちと
日本までの2泊3日を暇を見つけては(暇ばっかりだったけど…)
あれこれお喋りして過ごした。
僕が行かなかった場所の一つ、南米。
でも、
その国の子たちと出会えて友達になれたのがとても嬉しかった。
しかも、日本の事を色々と問題はあるなりに
好きだと言ってくれるこの子たちに出会えて。
写真左に写ってるヴィッキーとは、
彼女がアルゼンチンに帰る前に
別件で東京に来た折りに再会し一緒に遊んだんだけど(飲んだの間違いw)
真ん中に写ってるカロリーナとは
蘇州号以来会えてもなければ連絡も取れてなかった。
そんなカロリーナからの連絡。
嬉しくないわけがない!
あの頃の僕は、
色々な人へのつながり、出会い、
あらゆる事に感謝し愛で溢れてた。
とっても満たされた状態だった。
世界のあらゆる場所で受けた恩を
違う形でも、受けた本人にでなくてもいいから
僕なりにコレから出会う人々に
返していこうとワクワクしてた。
そんな時に出会った彼女たち。
そんな状態の僕だったからなのか、
彼女たちの中に僕が残っていてくれ
気に入ってくれたみたいなのが
なんだか照れちゃうくらい恥ずかしいんだけど
素直に嬉しい。
少なくとも、あの時の僕が
自分の満たされた愛情をあの子たちにもお裾分けできたって事だと思ってる。
今も、あのときのような自分でいれてるかな?
あの何とも言えないハッピーな気持ちを
日々の生活で摩耗して置き忘れないようにしよう!と思う。
あの気持ちがきっとこの先の僕の生き方の基本だと思うから。
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そして、
今度は帰国の連絡。
大阪から上海へ向かう『新鑑真号』で出会ったたつやくん。
上海から西安に向かうはずだった彼は
僕に何かを感じてくれたみたいで
僕の用事の地、済南に一緒にやってきた。
日本でのサラリーマン生活の中で
矛盾するビジネスの世界に疲弊し、
自分の信じるそれはビジネスの世界でまったく重要視されない事に
ものすごくショックを覚え、
(あくまでも自分のいたあの環境での話。今は全てがそうとは思わないけど)
会社的な期待に応えられなかった僕は
いつしかその価値観に飲み込まれ自らに駄目なレッテルを貼るようになってた。
旅に出て、
少しずつそういったモノから自分を解きほぐし
また自分の感覚に素直になるようになっていき始めたあの頃。
たつやくんは、
僕がいつしか年を取ったり日本の会社社会の中でスレていく中で落としていってしまったものを
“まま”しっかり持っていた。
その真っすぐで熱い想いとそれに裏打ちされた言動。
グレーが嫌いできちんと自分が納得できる答えを探す姿勢。
そして、正義感にしっかり支えられた凛とした瞳。
いつかの僕もそんなだった。(レベルの差はあれど)
僕は、ちょっとどころじゃないくらいショックだった。
一体僕はどこで自分が大事にしていたはずのそれらを置いてきたんだろう?
今の自分って、自分で好きになれる要素あるかな?
こんな自分になりたい為に生きてきたの?
あれこれ浮かんでは頭の中でぐわんぐわん蠢いた。
でも、彼はそんな僕になにがしかの希望を感じてくれた。
大げさに言えば、
まだ人に必要とされる、魅力を感じてもらえる人間かもしれないと
彼の行動に再び認められた感覚だった。
だからといって、
それだけで無くしたものをすぐに取り返せる程
世の中単純でもなければ僕は完璧な人間でもない。
僕のとった行動が原因で
彼を傷つけ、罵倒され、せっかくの希望も
やっぱり台無しになると思った。
でも、
彼は真剣に僕の事を考えてくれ、
一緒に切符を捨てて行動を共にしてくれた。
彼の真っすぐで切れ味の鋭い言動に逃げたくなったりしたけど
彼と少ない可能性に賭けてみたい、
少しでも彼のその行動力を自分にも取り戻したい、
せっかく認めてくれた彼を裏切りたくない、
まぁ、色々な感情がやって来て
僕は彼の提案に頷いた。
そして、奇跡は起こって
僕らは切れたと思った出会いの糸を
しっかりと結び直してそれぞれの次の目的地に向かった。
1年の旅を終えて戻ってくる間に
彼もかなりの数の人に出会い、
たくさんの価値観、世界を吸収したと思う。
それなのに、
出会った人の名に僕の名前を書いてくれた。
彼の旅の始めに出会った、こんなしがない僕の名を。
1年と言う歳月がどれくらい彼を大きくしたのか。
機会があって会える日が来るのをとても楽しみにしている。
僕も、
彼をがっかりさせないように頑張らんと。
ビール大好きなたつや君を撮ったお気に入りの一枚。
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