彼女の実家に帰る用事があったので
以前の記事に書いた「巽 醤油」の蔵元、梶田商店に訪問させていただきました。
愛媛に帰るチケットは当日の10日程前からおさえていたのにも関わらず
梶田様に連絡を取ったのは5日程前になってから…
そんな突然の連絡、無茶なお願いにも関わらず
先方からは快く見学のご許可をいただきました。
本来は見学などの対応等はされてないとのことだったので
尚更、わたくしごときのわがままを聞いてくださったことに恐縮してしまいます。
伊予の小京都と呼ばれる大洲市。
町中には、昔の街並が残っている所もありなかなかに風情があります。
かつては、NHK朝の連続小説ドラマ「おはなはん」の舞台になったそうで、
(ちなみに、僕は見たことありません)
それにちなんで、「おはなはん通り」という観光スポットがあります。
JR伊予大洲駅から大洲街道を大洲城へ向かい肱川を渡る手前、
1本裏手に平行している道沿いに梶田商店さんがありました。
あまりの佇まいに少し緊張しながら足を踏み入れましたw
梶田様に促され、蔵の奥へ。
入り口の帳場ら辺でも充分お醤油のふくよかな香りを感じましたが
奥に入るとその香りがさらにはっきりとしてきて
油断をしてるとパブロフの犬よろしくなことになりかねないかもと思ってしまいました。
設備を見せていただきながら、造りの手順などをご親切に説明いただきました。
淡々と造りの行程を説明すると言うことなく
その言葉の端々に造りへの愛情が垣間見え、聞いてるこちらも
自然とアツくなってきてしまいます。
ご本人は、時折脱線する話を謝っておられましたが
むしろそれだけ伝えたい、知ってもらいたいことがあるんだと感じ、
個人的にはすごい嬉しかったです。
目の前でその息吹を見させてもらったもろみ、
味見をさせていただいた火入れの前の生醤油、
搾った後の大豆の粕。
そのどれもが貴重な体験で
造りの大変さ、技術の素晴らしさをこの目で見ることが出来て
本当に勉強になりました。
やはり、売り手として
生産者の方々の顔を知り、その愛情を直に見て初めて
消費者への提案が出来るのだと改めて思いました。
「醤油でも日本酒などのように、販売店さんに直接足を運んでもらって
その上で、納得して取り扱いをしてもらえるような土壌を作りたい」
そうおっしゃってた梶田様の言葉に
深い共感と自分がその一人にならなくては!と
思った晩夏の午後。
2人してだらだらと止めどなく汗をかきながら
違うアツさも共有できた気がしました。
秋口に東京に来られるご予定があるとのこと、
その時にでもまたお会いできれば嬉しいな。
梶田様、
お忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
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