9/30/2008
ワルボロ
この小説の原作者、ゲッツ板谷を知ったのは
学生の頃だったかな?
「インド怪人紀行」という本を読み、
文体のリズムの良さと、読み手との距離の近さ
文学文学してない所、
そしてなんと言っても
当時友達3人でインドに行ったんだけど
(実は、それが初海外だったんですねー)
その時に、バラナシで出会った
ものすごく日本語が上手い怪しいやつ。
そいつがその作品にも登場していたという縁で
とっても親近感が湧き、
以来名前をバッチリ覚えてしまったライターさん。
で、この映画の原作も
バッチリ読ませてもらい
期待しての映画鑑賞でした。
…が、
まぁ、やっぱり尺とかに規制がある訳なんだろうから
難しいんだろうなーと。
映画では、綺麗に描きすぎちゃってるよね。
キャッチフレーズに
「ワルくてボロかった」と出している以上、
その部分をたっぷり描いてほしかったなー。
そう言う部分の描写がすごい魅力的な人だと思うし
たんなる青春ケンカムービーじゃ…
そうじゃないから面白かったんだし。
それこそ、
デビューしちゃった主人公が
どうやって必死に成り上がろうとしたのか、とか
必死にもがく点に絞ったら見方かえられたかも。
キレイにまとめちゃったのが
この原作の魅力と相容れなかったために
最大の致命点となっちゃった感じ。
東京少女(映画編)
Wikipediaでこの映画の情報検索したら
どうやら、テレビでやってたショートフィルムシリーズが
元だったみたいですね。
そんなこともつゆ知らず
ジャケット借りですw
最初、
なんでこんな大正ロマネスク的な、
今で言う所のなんでしょう?
アンティーク系の着物の着こなし方とでも言いましょうか
そんな格好してるのかなと思ったんですが
作中に明治時代が出てくるがためでしょう。
そう思う事にしました。
でも、主演の夏帆ちゃんは現代に生きる女の子の役でしたけどw
落とした携帯電話がなぜか明治時代に行ってしまい
それを拾った青年と連絡を取るうちに
お互いの気持ちが通じ合っていく…という
物語の発端は漫画的な感じですけど
上手くそのキーになる「携帯電話」を使ったなぁと思いました。
障害の多い恋愛、距離のある恋愛って
それ故に自己の想いが自己の中でとてつもない速さで
増幅されていくんですよね。
えぇ、わかりますともその気持ち。
人は自分の生活行動圏内でしか
基本恋に落ちないもんなんですが
(個人的な見解ですけどね。それ以外は憧れと考えてます)
それがふとしたきっかけで出会った人がいると
そこに色々な偶然、奇跡を見出したくなるんですよね。
作中、男の子役の佐野和真くんが夏帆ちゃんに向かって
「でも、どうして僕たちなんだろう?」
と言う場面があります。
話の流れとしては、
それは恋愛の事に関してじゃないんですけど
見てるこちらにとっては
自分たちがそれぞれの恋人と出会った奇跡に
ふと客観的でロマンチックな問いを投げかけてるように感じて
とってもキュンとしちゃいました。
冷静に考えると、
63億でしたっけ?
そんだけこの星にいる人間の中から
どうして僕らが一緒になったのだろう?
そう思うと、
二人の絆がとてもギリギリの儚いもののように思え
ついつい当たり前になってしまう恋人に対し
改めて掛け替えのない、キラキラした存在なんだよ、と
甘酸っぱい感情を含み見つめる事ができるような気がしました。
時を隔てて
携帯電話で話しながら
お互いの時代にも存在する場所でデートをする。
なんて素敵なんだろう☆とキュンキュンw
好きな人と何かひとつでも共有できるものがあるってことが
こんなに幸せな気持ちにさせてくれるんですね。
だのに、多くを求めてしまう自分…。
そのシーンの中で
2人の橋渡し役となる女の子(未来ではおばあちゃん)が秀逸でした。
明治の男の子(時次郎)に向かって携帯から「ありがとう」と言うシーンがあるのですが
その意味が分かるのが
実は、映画の最後の方なんです。
その本当の意味が分かったとき、
人ってそういう瞬間のためにきっと生まれてきて
其の時がくるまで必死に研鑽を積んで
なすべき時を待つもんなんじゃないかと思いました。
100年後に思いを遂げられる素晴らしいおまけも
うた魂♪(うたたま)
シンクロ、ビッグバンドジャズと続く?
学園青春もの映画。
と、思って見たんだけど
あまりそう言う点に焦点は絞られてなかったのかな?
タイトルには「魂」と言う字が入っているものの
合唱というものに対して
詳しくフューチャーされた印象はさほどなく
何かに打ち込む姿とういのものが
それ自体とても素晴らしいこと!
とってもカッコいい事なんだよ、と
背中を押してくれる感じがした映画だったな。
作中、
臨時顧問の薬師丸ひろ子が
合唱部を辞めようとした主人公(夏帆)に対して
「一人でやることはいつだってできる。
でも、友達と一緒にやれる事って今しかないんだよ。」
的なことを言っていたのが印象的だった。
部活に戻った主人公は
譜めくりからやり直しを言われ
今まで想像もしなかった角度から合唱と言うものを捉えていく。
そして、
人として成長を遂げまた歌の輪の中に戻っていく。
あぁ、人ってみんなと一緒に成長していくもんなんだなー。
みんながいての自分。
そんなことを思い出させてくれました。
9/25/2008
鼻歌で楽曲検索【midomi】
3月からの中国滞在の間、
何かにつけて耳にした曲がありました。
耳に残ったサビのメロディーが切なくて、
いつしか口ずさむほどになっていたんです。
この曲欲しいなーと思っても
タイトルなんかわからないし
唄ってる人が誰だかもわからない。
女性の声だってことはわかったけど
色んな人がカヴァーしたりするから
オリジナルが誰だかもわからないw
ヒアリングで歌詞を聞き取れる訳でもなく…。
ずーっと気になっていたものの
結局誰にも聞けないまま日本に帰ってきてしまった。
メールで中国の友達たちに聞こうにも
どう説明していいかわからず
なんか非常にモヤモヤしたものが
ずーっと喉の奥辺りに残ってた。
ネットで早速「鼻歌 曲 検索」と検索してみた。
すぐにそのサイト「midomi」を発見。
で、自分のPCにマイクが付いてるかどうかも確かめずに
画面の前でハミングしてみました。
・・・・・・・・・・・・・・・。
数秒後、いくつかの候補曲が画面に。
おぉ〜!
パッと見中国語が見えたんで
それぞれクリックして曲を確認するもどれもアノ曲じゃない…。
気を取り直して、もう一回画面の前でハミング・ハミング♪
すると、
今度はきちんとヒットしました☆
あぁ、なんだかすっごいスッキリ!
出会えてよかったよーと一人はしゃいでしまいましたw
で、
結局誰の歌だったのかと言うと…
胡 杨林 (リディア・フー)と言う方が唄う「香水有毒」という曲だったようです。
それにしても、すごいね「midomi」。
9/24/2008
横浜散歩
なぜか最近チラシに入っているマンション広告にハマり、
ネットで検索してたらとってもいい立地のマンションを発見。
無職のくせにマンションを見に行こうと
その物件のある野毛まで足を伸ばす。
正式な見学ではなく、
ただ実際どんな感じかな、と。
ちょっと、買えないくせに
ちゃんと中見学したくなってしまった…
そのまま歩いて関内へ。
小腹が空いたので
カフェでも、と
馬車道十番館に入る。
もちろん、
中の様子もメニューもハイカラです。
気取って“ロシアンジャムティー”なるものを注文。
ジャムだけじゃなくウォッカも付いてきたので
最後の方でウォッカを入れてみたのですが
なんか不思議な感じでした。
ケーキも実においしく
優雅なおやつタイムを堪能。
実は、
生まれてから今まで行った事なかったんですが
実にいい所でした。
この雰囲気に惹かれたので、今後も利用させてもらいそうです。
食器に入っているお店のロゴが何ともかわいい☆
ガス灯です。
なんとも横浜、文明開化の街を表すのにぴったりのマーク。
このお店の建物が、
ガス事業の創始者、高島嘉右衛門家の旧跡だったらしいので
それと関係があるんでしょうね。
確認するの忘れたんだけど
これ、売ってないのかなぁ?
京都のイノダ珈琲みたいに
オリジナルグッズ売ってたら買う人たくさんいると思うんだけどなぁ。
今度はぜひランチとかにも挑戦しよーっと☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
店名:馬車道十番館
住所:横浜市中区常盤町5-67
TEL:045-651-2621
営業時間:10:00〜22:00(喫茶、売店)
URL:http://www.yokohama-jyubankan.co.jp/index.html
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
のんびりと大桟橋に向かう。
暦の上ではすっかり秋なんだよね。
4時台なのにこの空の色。
日本に帰ってきて初めて大桟橋にきたけど
やっぱりここは気持ちがいい。
そうそう、
今日この大桟橋で横浜中華街を拠点とする民芸雑貨屋さん「チャイハネ」の
設立30周年を記念してのファッションショーがあったみたい。
学生時代から良くお世話になってる大好きなお店で
当時はここへの就職も考えたくらい。
こういった芯のある大好きなお店が長く愛されてるのって
自分の事のように嬉しい。
あぁ、事前に知ってれば行きたかったなぁファッションショー…。
そんなファッションショーが始まる17:30から
予約していた薪釜焼ナポリピッツァのお店「シシリヤ」へ。
ネット上でかなり評判の上
昔、ふらりと寄った際に満席で断られた経緯があったので
今度こそは、と思い
予約してまでの再挑戦。
お店に着いた時には、
オープンしたての時間のはずなのに
ほぼ満席…
食べてる間に入ってくるお客さんも
予約してない方達はことごとくお断りをされてた。
いや、良かったぁ予約していっててw
座ったカウンター席から
釜が見えたので
ピザを焼く所をライブで味わいながら
出てくるまでわくわくドキドキ☆
まずは、オーソドックスにマルゲリータを注文。
釜に入ったピザはさほど経たないうちに
職人さんの手でヘラ?を使ってくるくる回され
ムラなくこんがりと焼き上がり、あっという間に出てきた。
なんか、勝手にピザは時間のかかるものと思ってたんだけど
そんな事ないんだーと感心しました。
そうだよね、
地元じゃ気取った料理じゃなくてファーストフードみたいなもんなんだもんね。
いっただっきまーす☆
と、熱々で供されたマルゲリータを頬張る。
・・・!?
うっはぁ、ヤバい!
何この生地!?めっちゃくちゃおいしーい!
正直、生地にこんな感動するなんて思いもしなかったので
ファーストコンタクトでいきなりK.Oされた感じですw
薄いのに、もっちりジューシーなんです。
しっかり生地に味がするんです。
もちろん、生地だけじゃなく上の具もおいしい☆
トマトソースがフレッシュ感あふれていて
個人的にすごい好み☆
お次は、ポモドーロ。
半熟の目玉焼きをつぶしてくれて僕たちの目の前に。↓
上手く伝わらないかもしれないけど
そこはご勘弁を…
瑞々しいトマトソースと香り高いベーコン、
それを半熟目玉焼きのとろりんとした黄身の濃厚なヴェールが包み込む。
ねっとりとした甘みと旨味が口いっぱいに広がって…
あぁ、思い出しただけでまた幸せになってきたw
本当はもう1枚いきたかったんだけど
お腹いっぱいになったので今日のところは終了。
いやぁ、噂に違わぬ実においしいピッツァでした☆
何気に、サイドで頼んだドライトマト(メニュー名は違った)も
おいしくて気に入ってしまいました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
店名:Sisiliya(シシリヤ)
住所:横浜市中区相生町1-7 和同ビル1F
TEL:045-671-0465
営業時間:17:30〜翌2:00
URL:http://www.sisiliya.com/pc.html
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
9/20/2008
サヨナラCOLOR
映画、「サヨナラCOLOR」を観る。
SUPER BUTTER DOGの名曲「サヨナラCOLOR」に惚れ込んだ時に知った作品。
どうやら、監督の竹中直人もこの曲が元ネタになったみたい。
いかんせん、有無を言わさずの名曲ですから
そうやって人を動かしてしまうのはある意味自然な事かも。
医者の主人公、佐々木正平(竹中直人)の勤める病院に入院してきたのは
高校の頃に思い続けた初恋の人、笈川未知子(原田知世)だった。
正平の事を覚えてない事にショックを受けるも、
彼女の病気の改善に懸命に励み、常に彼女を見守り続ける。
そんな正平に最初こそ苛立を覚えていたものの
その懸命な姿にしだいに未知子は心を開き、いつしか惹かれていく。
------------
冷静な目で見てしまうと
職務をほぼ放棄して個人的な感情で一人の患者につきっきりになってしまう、
ことあるごとに彼女の部屋に入っていくあたり、
それはちょっとやり過ぎだろうと思ってしまいますが
あくまでも演出、映画。
それほどに、
主人公の彼女に対する思いというのは
あの頃と何ら変わらず一直線という事なんだと思います。
そんな強い気持ちで人を好きになれる事に
羨ましいというより、ちょっぴり妬みに近い感情を持っちゃうなぁ。
だから、映画のあら探しなんかしちゃうんでしょうねw
たとえ自分の命が削られていっても
自分の好きな人には生きていてもらいたい。
そう思えるほど全てをかけられる人がいたんだから
主人公は幸せだったはず。
その真っすぐな気持ちに正直になる事の素晴らしさ。
とっても輝いてるなーと思いました。
それにしても、
原田知世の素晴らしさよ!
昔っから好きだったんですけど
今回、改めて好きになっちゃいました。
僕には、
本当に彼女という存在は
スクリーンの向こう側にしかいないような
なんとも不思議な感覚を覚える人なんです。
いい意味で生活感がないと言うか
裏に見え隠れするいち人間としての部分がないんですよね。
ゆえの透明感。
彼女だけ別の時間軸で生きているかのような。
副題なのかなぁ?
「サヨナラから はじまることが たくさんあるんだよ」
この言葉、
主題歌にもなった、同名の「サヨナラCOLOR」に出てくる歌詞なんですが
最後のシーンはそれを象徴するかのような感じでジーンときちゃいました。
うちごはんにて。
サウスバウンド
映画、サウスバウンドを観る。(DVD)
今回の旅の途中、
昆明の宿で同じ日本人の旅人からもらった小説に
この映画の原作があった。
「これ、かなり面白かったよ」
そんな事前情報をもらっていたにもかかわらず
読み始めたらほんっとに面白くて
あっという間に読んでしまった作品。
そんなサウスバウンドを先日ビデオ屋に行った際に
今回の旅の途中、
昆明の宿で同じ日本人の旅人からもらった小説に
この映画の原作があった。
「これ、かなり面白かったよ」
そんな事前情報をもらっていたにもかかわらず
読み始めたらほんっとに面白くて
あっという間に読んでしまった作品。
期待値が高いのにそれを軽々と凌駕するというのは
それはそれはすごい事。
それもそのはず、
この作品直木賞受賞作品だそうで。
受賞作はダテじゃないなって思ったw
そんなサウスバウンドを先日ビデオ屋に行った際に
偶然新作の棚に見かけてしまい、
思わず借りてしまった。
映画としての印象はと言うと、
まず配役が「?」というのが、ね。
監督、原作読んだのかなぁ?
そう思わずにはいられない。
ま、これは出演者にも言える。
映画中の台詞じゃないけど、
「血が通ってない」のよねー。
まず、主人公のお父さんは
僕の中では、手塚治虫の「ブッダ」に出てくる
タッタみたいな外観と話し方のイメージをしてたんだけど…
トヨエツじゃ、声量ないし迫力もなぁ…
他の役にもあれこれあるけど、省略w
それと、時間制約なのか、
演出の違うところ、省かれてしまってるところが
個人的にいいと思ってたりしてたところなので残念。
それで気付いたんだけど
まず、
原作が存在する映画を見る場合、
どうしても原作と比較してしまうってのが、アレなのかもしれない。
たぶん、原作は原作であって
映画にする場合に忠実に再現する意図や権利なんてものはないんだと思う。
でも、原作知ってる人は原作の世界観で見ちゃう。
だから、そこに距離が生まれちゃう。
そして、原作の伝えたいものと
映画の伝えたいものがズレてる気がする。
それは、読み手によって感じ方が違うのだから
何とも言えないけど。
どうもこの映画には
原作にあったスジみたいなものが希薄になってた気がして…
僕は原作読んだから理解できるとしても
この映画を通してこの話を知った人は
展開の早さにすくなからず腑に落ちない部分があったと思う。
裏付けの描写がどうも足りないんだな。
だから、大なり小なりのクライマックスまでに
盛り上がるエレメントがなくって追っかけになっちゃう。
うーん、ちょっと残念。
それでも、
沖縄に行ってからの風景はやっぱりよかったし
最後の最後で
父親から子供に言う台詞は今思い出してもジーンとくる。
そう、間違ってると思ったらとことん闘う。
孤独を恐れちゃいけない。
どこかに、必ず理解者はいるんだから。
もうね、自分に向けられてると思っちゃいました。
ぜひ、
原作を読んでもらいたいです。
僕は、この作品で奥田英朗氏のファンになったと思う。
(まだ他の作品読んでないからファンとは言い切れないんですw)
かなり本質的で難しいテーマなはずなんだけど
それをとっても入りやすい環境にして描いてる。
そして、キャラ設定と文体がすごいな、と。
キャラにあった文体というのかなぁ?
よくわからないけど、
ぐいぐい引っ張るリズミカルな筆力を持ってるのは確かかと。
ラサから成都までの電車の中で一気に読んじゃったもんね。
願わくば、
僕もそんな筆力が欲しいと思いました。
作家じゃないけど、形にしたいものってあるんですよ一般人にだってw
あ、そうそう。
映画の最後のシーン。
できれば、朗読だけじゃなくて
主人公のお父さんへの尊敬の気持ちを入れて終わってほしかったな。
じゃないと、
家族愛、人から学ぶ事を外れた単なる伝説の焼き移しの
コミカルな話になっちゃうもん。
人と違う事に恥ずかしさを覚える主人公が
父親の真っすぐな言動に自分の価値観を見つめ直し構築していく。
何が正義で、そうじゃないかは人によって違うかもしれない。
でも、自分が正義だと思うものに嘘はついちゃいけない。
その素晴らしさ、尊さに気付いて少年から次のステップに進んだ主人公を
最後の最後で描けなかったのはちと悲しい。
個人的に、
親たるもの、人の上に立つもの
面倒を見る人の環境を整えてやる事がなにより重要な事と
父親が子供に対して振る舞う姿を見て
この作品でも思いました。
教えてあげられるのは上に立つ自分しかいないから。
結局、監督がこの映画で描きたかったものが僕には見えなかったな。
原作から感じ取ったそれとは違う気がした。
しっかし、
ホント本を読みまくった人の薦める本はいいですね。
どんなことでも、
要領よくできたらそれにこした事はないんだけど
こなした数に優るもの、
努力に裏付けされたものに優るものはないんですよね。
最初からわかる人、センスのいい人なんて
そういるはずがない。
でも、継続する事、経験を積む事
数をこなす事が遠回りで近道なんだと。
シムズで寄付しちゃったけど
本屋で買い戻そうかな。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作品名:サウスバウンド
監督:森田芳光
製作国:日本
製作年:2007年
出演:豊川悦治、天海祐希、田辺修斗、松本梨菜、他。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
9/19/2008
Infiniti FX
上海にいた時に、
徐家汇のデパートで車の展示イベントをやっていた。
どこの車だろうと見たら、
なんとInfinitiだった。
おぼろげな記憶で
日産が海外に展開してる時のブランド名が
この「Infiniti」だと思ってたんだけど
調べてみたら、
海外で展開している高級ブランドという事らしい。
トヨタとレクサスみたいなもんかな?
だから、ちゃんとnissanブランドもある。
それ以上に驚いたのが
日本で展開していない車種が展示してあったこと。
それが、このFXだった。
国内で展開しているMURANOのよりも
重量感があって、好いじゃなーい☆
どうも最近のSUVとかは
薄ーい感じがしての惚れ込むほどにはならなかったんだけど
これくらい存在感あるば個人的には嬉しい。
今朝、
何気なくinfinitiのアメリカサイト覗いてみたら
FXにnew modelが!?
ライト周りとかがだいぶユニークで
BMWに近くなった感じかな。
でも、まだBMWのライト周りの方が好き。
youtubeで見つけた動画もいい感じ☆
今までは、BMWのX5がかなりのお気に入りだったけど
これからはこっちになりそう。
しかも、
日本でも逆輸入で販売してくれてるところがあるみたい。
あまのじゃくには、
あまり見かけないってだけでポイントかなり高いw
それでいて、
実は生産は日本らしいので、その点でもなんだか嬉しい。
いつか、乗れる日が来るといいな☆
どうでもいいんだけど、
nissanて言いづらいし外国人にとってもなかなか覚えずらそうだから
いっそのこと、infinitiで統一してってのはどうなんだろう?
そろそろ近所に完成する日産の新本社に
infinitiのラインナップも展示されるといいなぁ。
9/18/2008
SWING GIRLS
落ちこぼれ女子高生たちがひょんなことから
吹奏楽部のピンチヒッターとして楽器を持つ事に。
でも、人数のそろわない彼女たちが取った選択は
「ビッグバンド」。
その代打は不発に終わったものの、
楽器を演奏する事の楽しさを知った彼女たちは
自分たちでジャズバンドを組むことに…。
監督は、「WATER BOYS」の矢口史靖氏。
なので、描き方やテンポ、コミカルな部分がたっぷり入ってるところなんかは
「WATER BOYS」と同様。
クライマックスに行くまでのテンポが早すぎて
なんだか最後が決まってるから“そうなった”感を感じ
今一のめり込めずに観ていたんだけど
最後の演奏会は引き込まれます。
グルーヴがしっかり出てて(これをスイングちゅうのでしょうか?)
作品中の観客同様、思わずリズムを取りたくなっちゃいます。
演奏する事の楽しさ、
みんなと共有する時間の素晴らしさ、
そしてそれが二度と戻らない瞬間という事。
僕も高校生だったら
絶対影響受けたんだろうなw
かなりPOPな仕上がりの青春もの。
おセンチはほとんどなく、なんだか不思議とポジティブ&スマイル。
出演者がちゃんと特訓を重ねて
自分たちできちんと演奏してるのが素晴らしい☆
だからこそあの空気が生まれるんだろうね。
そそ、
先日の四万温泉の影響で
主役の上野樹里ちゃんより
本仮屋ユイカちゃんに目がいってしまった。
しかも、良いところでキーになってるんだよね、あの子の役。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作品名:SWING GIRLS
監督:矢口史靖
製作国:日本
製作年:2004年
出演:上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、竹中直人、白石美帆、他。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
9/12/2008
ナツイチ(四万温泉)
帰国してまだそんなに経ってないんだけど
かねてからの願望という事で
群馬の四万温泉に行ってきました。
かつて、NHKの朝ドラ「ファイト」の舞台にもなった温泉ですね。
そのときの主役だった「本仮屋ユイカ」ちゃんをネットで調べたら
あらら、もうかなり大人の女性になっちゃってるんですね。
なんか好い雰囲気を感じたんで出演作品でも見て見ようかしらん。
東京の八重洲口からバスに乗って
温泉まで直行。
電車より安くて直行なので
かなり便利だと思います。
なんと、往復だとたったの¥5,000です。
東京からおよそ3時間30分。
濃緑のまだ眩しい山に囲まれた
鄙びた温泉街に到着。
この場合、褒め言葉ですからね。
すぐに、今回もお世話になる宿「積善館」さんへ。
実は、2007年の正月明けにお世話になりまして
今回が2回目の宿泊。
この「積善館」さんは江戸時代の元禄期から続く超老舗!
本館は、現存する日本最古の湯宿建築だそうです。
そんなところに泊まれるなんてすごいと思いません?
時代こそ違えど、
畳の上に寝転がり目をつぶれば
昔の人たちと同じ時間を共有できそうな感じさえします。
日本の感性、技術って本当に素晴らしいと思います。
とっても絵になりますよね。
ちなみに、前回来たときは雪が降ってまして
これまた絵になるのなんの。↓
そして、この四万温泉は
名湯という事でも知られています。
四万の由来が「四万(よんまん)の病を治す」というところから来ているそうです。
僕は特に持病とかないんですが
湯治で来られる方もたくさんいらっしゃるそうです。
で、
今回この四万温泉に来たのは
ナツイチをしようという事だったんです。
ナツイチって?とお思いですよね。
ナツイチとは、
集英社が夏休みの文庫本の販促キャンペーンで
使用してる標語なんですが
つまり、それにあやかって
都会の喧噪から離れた場所で
温泉に浸かったりのんびりしながら
読書をしようという催し。
去年は、
長野の田沢温泉「ますや旅館」さんで決行したんですが
これがまたとても良かったもので
今年もどこかでやりたいね、と。
それで今回選んだのが
家から比較的スムーズにいけて
温泉も楽しめて、建物も素晴らしくて
ゆっくりできる、ここ四万温泉だったという訳なんです。
いや、しかし実に良かった。
今回持っていった本は
中川昭一先生の「飛翔する日本」
と、
今年の芥川賞受賞作品
杨逸氏の「時が滲む朝」。
どちらも内容的にとってもあっさりしていて
ページ数も多くなかったので
すぐに読み終わってしまいました。
本当にのんびり時間を過ごしたためか
あれよあれよと時間が経ち
2泊3日のナツイチもあっという間に終了。
最終日、
「くれない」と言うお店で鰻を食べたのですが
これが実においしかったー。
箸で身を割こうとすると
ほろっと崩れるその柔らかさ!
そして、じゅわっとにじみ出る脂。
久しぶりにおいしい鰻を食べた気がしました。
関西の香ばしいスタイルも好きだけど
このふっくらな関東スタイル、たまらないですよねー。
と、いうわけで
無事ナツイチ終了。
心を入れ替えてお仕事探ししなくちゃねw
四万温泉の脇を流れる「四万川」。
水が本当にきれい。
中国から帰ってきたから尚更そう感じるのかな?
いつまでもこのきれいな水を大切にしたいですね。
お金ないのに…
気分よく黄金町から横浜に戻ってきて
まだチェックの済んでない駅周辺をブラブラ。
モアーズが改装してる中
一部完了したみたいなので入ってみる。
目的は、タワレコ!
途中、
新しく入った靴屋さん?で
今回旅で履いていた「admiral」が置いてあって
なんだか嬉しうなっちゃいました☆
ここの靴、履き心地いいんでまた買おうかと思ってます。
(今回の、結局履き潰しました…)
で、タワレコ。
最初ぶら〜っと見るだけのつもりだったのに
気付いたら、
「お!これいいじゃん!?お、これも!」
と、いった感じで
京都店で視聴してマークしてた以外にも買っちゃいました…。
無職で無収入なくせに…
せっかくなんで、
買ったやつをご紹介。
1.special thanks [seven colors]
90年代のメロコアを思い出しますね。
ヴォーカルの女の子の声と
疾走感が良かったので、
京都店でチェックした時に惚れちゃいました☆
youtubeは、コチラ。
2.SUPER BUTTER DOG [SUPER BETTER BETTER DOG]
解散前の、ベストアルバムです。
実は、1枚も持ってない中
ここ最近「サヨナラCOLOR」を聞きまくってたので
これも縁かなと買いました。
ま、ハズレなしですよね。
3.conchill [STANDARD]
3.conchill [STANDARD]
視聴器で偶然聞いたんですが、
最近の個人的嗜好にマッチしてたんで
即買いでしたw
polarisとaudio safariを合わせた感じかな?
そこそこ疾走感もありながら
浮つかずにゆったりしてくれてると言うか。
もう少し低音強めだともっとハマっちゃうかも…
my spaceで聴けますね。
4. no.9 [usual revolution and nine]
はっきり言って、ヤバいです。
特に2曲目「i hope」を聴いた時に立った鳥肌は本物。
ライブで聴いてみたい!
もってかれる音がいっぱい詰まってます☆
アンビエント、エレクトロニカ好きにはいいのでは?
こちらもmyspaceあったね。
あぁ、
お金ないのにまた使っちゃったぁ…。
9/11/2008
みそらの日(黄金町バザール)
一昨日、新聞の記事に載っていた
「黄金町バザール」なるイベントが
今日からスタートということで
赤い電車(京浜急行)に乗って黄金町へ。
2005年。
県警の一斉摘発とその後の常駐により
かつて関東一の規模と言われていた
売春街は、港横浜から姿を消した。
僕ら横浜生まれ横浜育ちの人間にとって
きっと耳にしないことはない地域だったと思う。
赤い電車で日ノ出町から黄金町へ向かう車窓からは
夕暮れ時になると高架の下とその両脇の道に
赤ともピンクともいえないぼわんとした色が灯り
子供時分に、何か違う世界があるんだと感じていた。
実際、大人になりそこを歩いてみれば
わずかに空いたガラス戸の隙間から
派手な衣装に身を包んだ“お姉さん”たちが
こちらの様子をうかがい、
甘く粘り気のある視線で僕らの“オス”に訴えかけてくる。
僕が、初めてこの街と接点を持ったのは高校生のとき。
初めてのバイトが、黄金町のすぐ隣の町のお弁当屋さんだったのだ。
いつもいつも派手ないでたちの“お姉さん”たちが
片言の日本語でお弁当を買いにきていた。
ただ、その時は
その人たちがそう言うことをしているだろうということは知らなかったけど。
ある時、お使いだったか休憩だったかで店の裏側に入った時に、
僕はそこが黄金町だということを認識せずに足を踏み込んでしまい、
あまりの空気の違いにただただいてもたってもいられず
足早にそこからどうにかして出たのをうっすら憶えている。
でも、その時に見たあの通りの光景は今でも鮮烈に残っている。
黒澤明監督の「天国と地獄」でも描かれた魔の巣窟。
それがあの町だった。
…と、長くなっちゃったけど
そんな背景のあった黄金町。
摘発からすっかり人がいなくなってしまい
残された当時そのままの建物だけが、
これまでずーっと一人寂しく風雨にさらされ続けてきた。
ぼちぼちカフェや居酒屋やレンタルルームなんてのも
出来てきたけど、それでも往時(と言っていいのかな?)には
とてもじゃないけどかなわない。
一度壊れたものはそう容易くは戻らない。
では、この度の「黄金町バザール」って?
今日頂いてきた公式パンフに
『新しく生まれた2つのスタジオをメイン会場とし、
地域とアートの共存を通して街並が新しく生まれ変わることを目指す事業』
かつ、
『衣食住にわたる新しい経済活動を導入しながら、
街の在り方を見直すアイデア、イベントなど多彩な分野を取り入れて
(中略)
多くの来訪者を心から歓迎できるまちづくりと
会期終了後も持続可能な事業展開を目指す』
その第一歩のイベントということです。
ただ、イベントとは言いながら今後を見据えたものであることが
興味深く、素晴らしい点と言えると思います。
堅苦しいことは抜きにして、
個人的にはあの黄金町が、
今、どうなってるんだろう?
今回、どういう風にするんだろう?
これから、どうなっていくんだろう?
という点で非常に興味がわき
足を運んだ次第なんです。
工事中の黄金町駅をおりて横断歩道をわたると
もうそこからすぐにあの通りが始まります。
しかし、初日のお昼過ぎに行ったからかな?
加えて平日ということもあってかもしれないけど
通りに人はまばら。
しばらく進むと高架下にガラス張りの建物が出来ていて
いろんな人たちのアトリエやショップが入ってました。
そこを抜けしばらく進むと
かつてコの字型に中に入れた「ちょんの間」アパート?的な
建物の奥の方になにやらお店らしきものが。
その名前がカタカナで「ヒガシノミソラ」と書いてあったので
京都の「サヨナライツカ」とかを思い出す。
ネーミングセンスに惹かれ覗いてみると
店員の男の子から声をかけられ
なんとなくフィーリングが合ったので入ってみる。
そこは、
このイベントでオープンしたお好み焼き屋でした。
(正確には、鉄板焼屋みたいです)
でも、ただの(?)お好み焼き屋じゃない。
その店のかなりのオリジナルスタイル☆
お好み焼きと詠うとかなりイメージと違うものが出てきて
お客さんが困ってしまうからと
名前も店名を取って「ミソラヤキ」とされてました。
なんでも、
通常イメージされるお好み焼きより
薄くて、生地がかなり柔らかいとのこと。
もんじゃとお好み焼きの間?
これも何かの縁と、
せっかくなんで注文してみました。
で、目の前に現れたのが、↓です。
たしかに、薄いですね。
生地がホントに柔らかくって、思わず
「山芋かなり使ってるんですか?」と聞いたんですけど
全く使ってないそう。
ソースは、甘め。
うん、僕好きだなこういうのも。
かなりおなかにも軽い印象です。スッと食べれちゃう。
で、このお店の気になる所。
(ここだけではないんですけどね)
実は、残されたままの当時の建物を利用してるんです。
つまり、ベースは「ちょんの間」ってことです!
これにすごい興味あったんですよね、個人的に。
で、ふと上を見たら2階まで吹き抜けになっていて
ご主人に聞いてみたら
「2階も客席なんで、上がれますよ」と。
おぉ!
2階と言えば、その当時
お客さんしか見れなかった場所です。
おそるおそる上がってみると、
さすがに飲食店として利用してますから
当時の面影はほとんどなし。
そして、
吹き抜けから1階を見下ろしてパシャリ。
うん。
僕の他にお客さんがいたんですけど
その人たち「タイ人」だったんです。
どうやら、このイベントに関連してる人みたいでした。
でも、その光景を見て
僕の望むヨコハマ像があるなぁと嬉しくなっちゃいました。
国籍も年齢も関係なく
あらゆる人たちが同じフィールドで
それぞれの価値の共通点で繋がっていく。
そんなあったかい場所ができたらなぁ。
その原型みたいなものを
今日、このお店で見れてたとおもってジーーーーーン。
港町は、
いつまでもそういう懐の広い場所であってほしいし
ヨコハマにはそれが出来る下地が充分にある。
僕はそう思ってる。
でも、
この黄金町の消滅を見た時、みなとみらいの開発だけに力を注いでる
今の市の取り組みを見た時、
とっても悲しくなりました。
ヨコハマを捨てて横浜になってしまうということに。
今、頑張ってる野毛と共に
この町も地のヨコハマの社交場として
育ってほしい。
そうすれば、
いつしか川を越えて
福富町を越え、伊勢佐木町にも
かつてのヨコハマを取り戻せる時が来ると思う。
京都の木屋町のような存在が
絶対この街にも必要だと感じてる。
僕らに必要なのは、
綺麗なだけのどっかにあるような都会だけじゃない。
失くしちゃいけないものだってあるんだ。
歴史の浅いこの街には、
自信を持てる何かが必要だと思う。
でも、そんな時代があったじゃない?
なんでそれを捨てちゃうんだろう。
綺麗なだけじゃダメなんだ。
僕らは、綺麗なだけの生き物じゃないんだから。
僕は、今回ほとんどの国の人から
自分の街を認識してもらえてなかったのを
すごい悔しく思ってる。
自分では名が通ってると思っただけに。
だから、いつか
自分たちの街のアイデンティティを取り戻せたらと思う。
みんなに、
東京の近くの…
じゃなくて、
ヨコハマとみんなに言ってもらいたい。
あぁ、語りすぎたw
お店を出る前に、
主人にどうしてもこれだけは聞いておきたいと思って聞いてみました。
「お店の由来は?」と。
そしたら、
なんと本店の名前の由来が「美空ひばり」だったんですって。
当時のトップスターにあやかったそうで。
で、鉄板焼と貸本屋をやっていて
鉄板焼屋が「美空」、貸本屋が「ひばり」。
その「みそら」がこっちに店を出したから
「ヒガシノミソラ」にしたと。
うわぁ、それってすごい!
だって、ここヨコハマは
その「美空ひばり」のふるさとじゃない!?
こっちに来たというより、
戻ってきたって感じだよね。
その名前をつけたときから
ここに来るのが、横浜に来るのが
まるで運命だったかのよう。
その嬉しい話を聞いてお店を後にしたんだけど
あとになってもっと不思議なことを思い出した。
そう言えば今日、
僕、美空ひばりの
「愛燦燦」と「川の流れのように」を
i tunesに落としたところだったー!!
9/10/2008
テイスティング 9/10
朝、新聞を見て
サッポロビールの「赤星」が9/10に缶で市販される広告を見た。
なんだぁ、明日かぁと少しがっかりしたものの
コンビニに立ち寄った時に
一日前なのに陳列されてるのを見て即、購入。
「赤星」は、1877年に誕生して以来
今まで続いている日本最古のビールのブランドだそうです。
僕は、
銀座で働いてる時にお店が扱っていたので
そこで唯一縁がありますが
基本的に、今主流とは言えない気がします。
それだけ、扱ってる店舗数は多いとは言えない印象なのが正直な所。
しっかし、移り変わりの激しいこの日本で
132年の歴史というのはすごいなと感心します。
ちなみに、中国最古のブランドは、「ハルビンビール(哈尔滨啤酒)」。
でも、100年ちょっとだったと記憶してますので
若干この「赤星」の方がお兄ちゃんのようです。
では味の方の感想。
香りは、かなり落ち着いていて
感じないと言ってもいいくらいじゃないでしょうか。
味の方も、かなり落ち着いています。
少し重めと言うかどっしりしていて丸みのある印象。
炭酸の刺激が少ない感じもしました。
これが熱処理ならではの傾向なのかな?
苦みもさほど余韻もなくクッと呑めてしまいます。
ともかく、
出過ぎない所が、日本的と言いますか
ほんと落ち着いてるというのが印象に残ります。
昔瓶を呑んだ時は、もっと甘い印象があったけど
それほどには今回感じませんでした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
銘柄:サッポロラガービール(通称:赤星)
アルコール度数:5%
原料:麦芽、ホップ、米、コーンスターチ
備考:熱処理
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
さて、
お次はおなじサッポロなんですが
edelpils(エーデルピルス)という銘柄。
僕も初めて見たんですが
おそらく知らない人の方がほとんどなのでは?
1987年に販売を開始したプレミアムビールだそうです。
ただ、この銘柄の特徴として
ドイツのビール純粋令にのっとった水と麦芽とホップだけを使用し
ドイツの伝統的な製造方法に乗っ取って醸造しているそうです。
お味の感想を。
ピルスナータイプ(チェコ発祥の下面発酵ビール)の特徴なのか
とってもいい香りと苦み。
香りに至っては、グラスに鼻を近づけたら
青みのある爽やかな芳香が鼻孔をくすぐります。
飲み口は軽めな印象。
そして、後に残る苦みがいい意味で若い!
思わず顔をしかめるような苦みでなくて
口の奥から思わずジュワッと唾液が出るような感じ。
なんていうんだろう、
なにかパートナー(アテ)を欲しがる
人懐っこい感じとでもいいましょうか。
呑んでて嬉しくなるビールです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
銘柄:edelpils (エーデルピルス)
アルコール度数:5%
原料:麦芽、ホップ
備考:比熱処理
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
9/07/2008
兄の引っ越し
兄が引っ越しをするというので、
お手伝いに。
親も来ていたので
各々に会いにいく手間が省けたなぁ、と
この機会を上手く利用しようとした僕は、
甘えたい放題、わがまま放題の末っ子ですw
元の家で
まずは、残ってる荷物の箱詰め。
引っ越し屋さんがあっという間に荷物を持っていってくれた後は
部屋のお掃除。
そして、
一段落して車で新居へ。
話では聞いてましたが、
着いたその先には、
まだ完成しきっていない新築の1軒家。
そう、1軒家です。
団地で育った僕にとって
1軒家と言うのは
憧れであり、夢でもあります。
いつの日か、立派な日本家屋に住みたいなーと
それを忍者屋敷のようにして…
なんて考えていたこともありますw
今では、そのイメージも少し変わりつつありますが
僕の中では相も変わらず大きな存在であるのは
間違いありません。
家の中に階段があるという風景にいつも憧れてました。
4つ上の兄には、
すでに2人の子供がいます。
自分の部屋が出来たとあって、
上の子はそれとなく嬉しそう。
下の子は、まだ一人じゃさみしいのかな。
割り当てられた部屋を駆け回ることもなく
上の子の部屋に一緒にいました。
お兄ちゃん子だった自分の小さい時を
あいにく引っ越しでテンションあがってる!的な写真は
撮らせてもらえませんでしたw
僕が中でも羨ましかったのがキッチン。
ガスのシステムキッチンで、
グリルも食洗器もばっちり!
シンクも大っきくて
とっても料理の作りがいのあるキッチン!
兄は、
どんどんどんどん立派なパパになっていく。
翻って自分は…
相変わらずのプラプラっぷりw
いつもいつも一緒にいてくれた兄。
いつもいつも兄の真似をしていた僕。
でも、
自然とお互いが自分なりの道を歩み始め
気付いたらこんなに違う人生になってる。
僕には、兄のように
家族を引っ張っていく覚悟なんて
まだまだないなーと思い知らされた。
僕にない強さを持ってる兄が
またまた大好きになってしまいました。
僕は、これからもいつ何時どこへ行くかわからないけど
身内とはきちんとつながっていたいと思う。
実は、どこにいてもそれなりに思っているんだよ。
面と向かって口にすることもなければ
連絡することだってほとんどないけど。
まだまだ親の望みは叶えてあげられそうにないけど
遠回りをしてる分、その時が来たら
倍返しにしてあげないと、と
密かに誓うのでした。
嬉しい出会い
ポニョを観に映画館へ。
中国滞在中に、
なんだかんだ言って
海賊版出るんじゃないのかなー?なんて
淡い期待をしてたんだけど、
ついぞ見かけることもなかったので
ならばきちんと映画館で観ようかと。
映画館に着くと、
直近の券が売り切れだったので
次の上映の券を買う。
それまでの間、
当初の予定を繰り上げ
映画の前に先にランチにしようと
みなとみらい線で「元町・中華街駅」へ。
お目当ては、山手・元町にある大好きなケーキ屋さん「モトヤ」。
ここは3店それぞれの展開をしていて
山手にタルト屋さん、元町と中華街の間?に
ロールケーキ屋さんとパンケーキ屋さんをやっています。
今日は、その中のパンケーキ屋さんへ。
しっかし、
相変わらず甘い物好きな女の子たちでいっぱい。
すぐには案内してもらえなさそうなので
とりあえず名前を伝えて待つことに。
さて、このままお店の前でずっと待つのもなーと思った時
駅を出た時に目にした服屋さんのことを思い出す。
日本出る前に、あんなところにビルなんてあったかな?
と思ったその2階になんとも雰囲気のあるディスプレイが見えたのです。
どうせ待つなら
お店の前より、何かしてる方がいいねと
その店へ向かう。
お店に入り、
まずあふれんばかりの芳香に心をくすぐられる。
あいにく、
男の僕に、という服は置いてなかったんだけど
シンプルな中に見え隠れする遊び心だったり
前に出過ぎない服をセレクトされてるあたりに
あ、好きかもーとわくわくさせられました。
でも、
何より嬉しかったのが
お店の方とお話しして知った数々。
横浜が好きで移ってこられたこと。
元町に元気がないと言う意見で盛り上がれたことw
「せっかくなんで、お茶でも」と、お茶を出してくれたこと。
↑
これ、出来そうなことなんですけど
中々出来ないことなんです。
京都ではよくお茶を出していただいて
ゆっくり時間をかけながらお客さんとコミュニケーションをとり
そうやって、そのお客さんの背景や隠れたニーズを引き出し
その人たちにあったおもてなしをするなんてことがあるんですが
テナントに入ってる店舗はもちろんのこと
ビジネス的なお店がほとんどの昨今、
悲しいかな、関東でそのようなお店にお会いすることが
今の僕の人生ではありませんでした。
(呉服屋さんとかではありましたけど)
だから、
一人一人のお客さんにきちんと向き合う
大事にされてるんだなというのが伝わってきて…。
売ってるのは、物なんだけど
売るのも買うのも「人]なんです。
その「人」如何によって良くも悪くもなるのが商売だと思うんです。
「人」なくしては成立しないんですよね。
なので、それが解ったときすっごいテンションあがっちゃって
気付いたらかなり話し込んでしまってましたw
「このお店をきっかけにして、色々な人たちとつながっていけたら
そんな展開が出来たら素敵だと思うんです」
そんな言葉を聞いた時に
僕が横浜に期待しているビジョンとピタッと一致していて
とってもとっても嬉しくなっちゃいました。
こういうお店が徐々に増えていって
横浜という街がもっともっと元気になっていくのが今から楽しみです。
そう、横浜はこれからの街なんです。
このお店、名前を「cobo」と言うのですが
読み方はコボではなく、コーボ。
お酒とかに使われる「酵母」から取られたそうです。
酵母と言えば、発酵に欠かせないもの。
発酵と言う化学変化で新しい物が生まれる。
このお店と服をステージにして
人が出会い、笑顔が起こり
新しい「つながり」が生まれていく。
とってもいいコンセプトだなぁともう大拍手です!
日本は、発酵食品大国ですしねw
僕も、そういう何かをしていきたい!
いや、実にいい出会いをさせていただきました。
「縁って、偶然じゃなくて必然だと思ってるんです」
ハッとしました。
今回の旅、中国でも他でも京都でも
ホント出会うべくして出会ってるんだなーと
僕も思ってましたので。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
お店:cobo
住所:横浜市中区山下町87-3
ロンシンリューズタワー201
電話:045-211-8119
営業時間:11:00〜19:00
定休日:水曜日
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
さて、
とってもよい気持ちでcoboさんをあとにして
モトヤへ戻ると
意外や意外、すでに名前を呼ばれてましたw
女の子たちのランチは長いと思ってたのに…
でも、すぐにまた呼ばれて無事着席。
今日はどうしてもオムレツが食べたい!
と、めずらしく優柔なくせに即決。
で、オーダーしたのが「チーズオムレツセット」
目の前に置かれただけで大興奮!
味の方は…そんなん言うに及ばずですよっ!!
オムレツの中からたっぷりのチーズが
これでもかぁーっ!!てほど顔を出し、
僕のほっぺを落とそうとお口の中で暴れまくってくれましたw
パンケーキもふわふわで大変っ!
このボリューム、男の僕でも大満足だったので
女の子だったら食べきれない人いるんじゃないでしょうか?
とにもかくにも、ごちそうさまでした☆
至福の一時でしたw
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
お店:モトヤ。パンケーキリストランテ
住所:横浜市中区山下町87-4
電話:045-663-9044
営業時間:【平日】10:00〜19:00 【土日祝】9:00〜19:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
9/06/2008
とうめし(日本橋 お多幸本店)
日本(自宅)に戻ってきてから
あっという間のことで、もう5日目。
ラサ以降から日本に帰ってくるまでのことを
全くアップしてませんが、
折りを見てゆっくり書いていきます。
新聞で見た転職フォーラムとやらに
大好きなブランドが出展してたので
東京まで出る事にした。
前日に気まぐれで連絡を取った前職の同僚と
うまいこと折り合いがつき
日本橋でランチ。
「できれば日本食がいいなー」
と、リクエストを出していた僕を
その子が連れて行ってくれたのが
東京おでんの老舗、「日本橋 お多幸本店」。
席に座ってメニューを見ると
「とうめし」という何やら見慣れない文字。
なんでもこの店の名物だと言うので
これは頼まずにはいられないでしょーと
どんなものかも把握しないまま、注文してみる。
で、出てきたのがコレ↓
ごはん(茶飯)の上に
おでんの豆腐が乗ったもの。
とうふめし → とうめし
なるほどw
実は、生まれてこのかた
おでんで豆腐を頼んだ記憶もなければ
豆腐なんてあったっけ?というくらいだったのですが、
あるもんなんですね。
では、いただきます!
と、箸を入れると
この絹ごしの豆腐の柔らかいこと柔らかいこと!
当たり前っちゃ、当たり前なんですが
プリンみたいなふるふる感!
思わず、そのふるふるっぷりに
顔がニヤけちゃいますw
そして、どれくらいじっくり煮込んだんだか
めちゃくちゃお出汁の染み込んだお豆腐は
とても優しくて安心する味。
色から察すると、濃すぎるような印象ですが
決してそんなことはありませんでした。
茶飯の香ばしさと、
少しかかっているおでんのお出汁が
これまた食欲をそそり
それになんと言っても、
豆腐が熱くないのでつるりといけちゃう!
最初は、ご飯の上に豆腐を乗せただけ?と
すこし穿った見方をしたのは否めませんでしたが
いやはや、お見それいたしました…
このコンビネーション、絶妙です。
暑い夏や体調が悪くて、食欲がわかない時でも
コレなら心配ないかな。
東京のど真ん中、アスファルトジャングルで、
ホッとできる味に出会えました。
しかもコレで、お値段たったの630円!?
安すぎっス…。
今度は、味のしっかり染み込んだおでんにも挑戦したいです。
☆☆☆店舗情報☆☆☆
店名:日本橋 お多幸本店
住所:東京都中央区日本橋2-2-3 お多幸ビル
電話:03-3243-8282
営業時間:[平日]11:30〜14:00,17:00〜23:00 [土・祝]16:00〜22:30
定休日:日曜日
頼んだもの:とうめし定食 630円。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
帰り道、
コンビニに寄ったら
先日、京都のカフェで飲んだ
「きな粉ミルク」がおいしかったのを思い出し、
思わず購入。
ラベルも何ともラブリー。
で、肝心の味はと言うと
黒糖のコクがしっかり出てていいんだけど
ちょーっと、甘さが強いかな?って印象。
ミルクデザートシリーズの第2弾だそうで
そう聞くと、この甘さも納得。
甘いものが無性に恋しくなった時には、いいかもしれないな。
コレ飲んで、
今度自分でチャイ作った時に黒糖入れてみようと思った。
甘いのつながりで思い出したんだけど
どなたか、夏限定とかでいいので
パパイヤミルクを出してほしいです。
あんなにおいしいのになんでないんだろう。
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