7/28/2008

青い芥子 シガツェ

朝、ラツェまでのパーミットの申請のため

公安へ行く。
入り口どこ?
ってほど、わかりづらい感じだった。
2階にある窓口へ行くと
数人の係が。
「あのー、パーミット申請したいんですけどー」
と、言うと
英語のできる担当者が出てきて
「とりあえず、座ってください」
と、促される。
用件を話すと
「あなた、チベット入域用のパーミットは?」
と聞かれる。
「いえ、持ってませんが・・・」
「ていうか、なんであなた一人なの?
 今、ツアー組まないとチベットは旅行できないはずだけど」
「とにかく、パーミットを持ってない旅行者には
 非開放地区へのパーミットの発行は今出来ない事になってるの」
と、あっけなく撃沈。
あとは明日直接乗り合いバスなりで挑戦するしかなさそうだ・・・

遅い朝ごはんをとり、タシルンポ寺へ。

なんかぐるぐる回ってるうちに
ゴンパとかの門が閉められたりして
そんなに中を見ずに、終了w
出口付近で犬と戯れてたら
青年チベット僧に話しかけられる。
で、一緒にお昼ご飯。

その後、寺の裏山を目指し巡礼路へ。
が、それらしきものが見当たらないうちに
出口のほうへ。

そんな時、シガツェ・ゾン(?)の方面に
山を登る人たちを発見。
その人たちの後をつけてみる。
コルラとは流れが逆なのが気になるところだけど
それは、この際多めに見てもらってw
途中、道みたいなのがあったので
そっちへ進んでみる。

しばらくすると、前方にチベタンのグループを発見。
彼らについていったらおそらく山の上に出れるかも?
なんて思ってたんだけど
彼女らは、どうやらピクニックだったみたいで
その先でお弁当を広げていた・・・w
「こっちにいらっしゃい!」
と、おばちゃんのやさしい誘いに思わず乗ってしまう。
しばらくおばちゃんたちと楽しんでたんだけど
やはり、山の上に行きたい。
しかし、この先にそれらしき道なんてこれっぽっちも見当たらない。
どうしよーかなーなんて、あれこれ一人で考えてたら
山の上のほうから声が!?
見上げると、羊飼いのおじさんが斜面の上方に。
そっか、彼らは道なんかなくたってああして行ったりきたりしてるんだ。
何を自分は道にこだわってたんだろう。
目標がある限り、それに向かって少しでも
道になりそうな所を進んでいけばいいじゃないか!
そう思い立ち彼女らの場所を離れ斜面を登り始める。
しかし、ビーサンで来てしまったのは大きな過ちだったw
足の踏ん張りきかないのなんのって。
ていうか、山舐めすぎだよね、反省してます・・・
息を切らしながら、たまに休んではまた登り
また休んではまた登り。
時折下を見ると、自分が少しでも進んでるのがわかり
また力がわいてくる。
自分が進んでるって解るのはいいもんだ。
頂上まであと少しのところまで来たとき
視界に青い花を発見。
「あ!青い芥子だ!?」
いつか何かで知ったヒマラヤ一帯にしか自生しないという
幻の青い芥子。
色といい、それが芥子と言うのも手伝って
自分にとってとても神秘的な花だった。

それが、今目の前に。
見渡すと斜面の上方にちらほらと青い芥子。
よし、この青い芥子を追って進もう。
そう決めて、再び足を前に進める。

そして、ようやく頂上へ。

眼前にはシガツェの町が広がり
そのむこうの山並みまで。
頂上を尾根伝いに歩き
一番高い場所でしばし休憩。
風景と風の音を楽しんだ後
ipodを取り出し、お気に入りの曲を聴き
ここよりももっと高い場所へ自分を持っていく。
そして、最後に数多のタルチェンが翻るポイントへ。

この景色を見たとき、この旅のゴールを迎えたような気がした。
なにか探していたものが見つかった感覚。

明日、ラツェまでいけなくても
後悔なんてない。
僕は、やるだけのことはやったと言える。
そして、この山登りが僕に改めて
挑戦すること、道は自分で切り開いていくもの
進んでみれば色々なことが見えてくること
その先に素敵な出会いが待ってること。
そんなことを教えてくれた。

これから、
まだまだ色々なことがあると思う。
でも、その度に
僕はこの体験を思い出し
足を進めると思う。
青い芥子が誘うその先へ。
++++++++旅情報+++++++++++
☆タシルンポ寺☆
入場料:55元
中よりも、
お金を払わずにいける巡礼路、
裏山がお勧め。
裏山の北面には、青い芥子が咲いてます☆
++++++++++++++++++++++++

7/26/2008

やっと日本人に会う 

昨日、ホテルに帰ると
フロントのおねーちゃんに
「すまないが、部屋を移ってくれないか」
と、言われる。



どうも、
最初に通された部屋は
3人組が部屋ごととったらしい。



特に反対する理由もないので
素直に従う。
なぜか、新しい部屋は20元と言うではないか。
10元も安くなるなんて、ラッキー☆



案内された部屋は
別棟の1階だった。



入ってみると
ベッドが6つ。
すでに先客が4人いるようだ。


荷物から察するにすべて中国人。
こないだのモンゴル族のおじさんは
結果としてすごいイイ人だったが


今度ばかりはなにか感じるものが・・・
その予感は、嬉しくないばかりに的中。



一人は、おっさん。
英語で話しかけた瞬間「听不懂!(ティンプトン!)」


つまり、「言ってる意味がわかりません!」と、
速攻でコミュニケーションをシャットアウトされるw
しかも、この人
唯一空いてるベッドになぜか自分の服を脱ぎそのままに。
こういう感覚、まったく理解できません。



しばらくして、
異臭に気づく。
発信源は、どうやらその人。
半端ない足の臭さw


脱いだ靴下と本家の足に挟まれた僕は
寝るまでの間、口で呼吸するように努める。

この匂い、本人は気付いているのだろうか?
もうさ、こういう風になるなら
みんな意味もなく革靴履くのやめればいいのに・・・



さらに、残りの3人が戻ってくる。
2人はすぐどこかに行ったのだが
残った一人は、
なぜかPCでDVDをヘッドホンをせずに見出す・・・



すでにこの時、23時も後半。
部屋の灯りはついたまま。


1時を過ぎたあたりで
やっと2人も帰ってくる。

が、ここで普通におしゃべりが始まる。
日頃から、
中国人の地声の大きさにはビックリするものがあるのですが
時間と場所がアレなので
酷いにもほどがある・・・


そんな中でも、
おっさんはそれに負けないいびきをかきながら
ぐっすり寝ているw
攻めるほうも守るほうも一歩も引かない
緊迫したな試合を見ているかのようだ。

シムズが中国人泊めないの、
ここにきて心の底から理解できたw



まだまだこういう人たちが主流なのだ。
ユースで出会った子達は
新世代、金の卵だったのだ。



さて、そんな夜もなんとか乗り越え、今日。



まずはあの代理店に向かう。


英語を話せるおじさんが
「今はアリのパーミット難しいんだよ」
と、知ってる情報を今更言ってくれる。
こないだ「没問題」と言ったのは、あんたのはずだが?

もう一度トライしてみるよ、と
どっかに電話をしてくれるも結果はNG。



おじさん曰く、
「会議で外国人にはチョモランマも含めすべてパーミット発行しないことになったらしい。
 オリンピックが始まるまではこの状態は変わらないようだ」
と、驚く内容が伝えられる。



しかし、後で日本語しゃべれる代理店に行って確認したら
とりあえずエベレストとかでそういう連絡は来てないようだったので
僕の聞き間違いか、おじさんの飛躍させた言い訳だろう。



とにかく、
これでこの代理店もリストから消去。
その足でバスステーションに行くも
外国人とバレて即効NG。



これで、ヒッチしか選択肢はなくなる。
ま、やるだけやってみよう。

昼ごはんをとりにタシ1へ。


日記を書いていると、
ひとりの青年が入ってきた。
恐る恐る話しかけてみると、「あ、日本です」と。

おぉ!日本語!?てか、日本人だー!
ラサに入ってから1週間ちょっと。
やっと日本人にあって会話ができたw



頼んだヤクバーガーを味わうのもそこそこ、
(あ、普通においしかったですよ。)


彼は、シムズから友達と二人でツアー組んできたそう。

ところが、高山病のため

病院行ったり来たりだとか・・・

ご愁傷様です。

とにもかくにも、

久しぶりに日本語が思いっきりしゃべれて

スッキリ!

さ、明日にでもシガツェに行きますか。







     

7/25/2008

いきなりリターン 拉萨

街もまだ夢の中な午前4時。
フロントのソファーで寝てるスタッフを起こし チェックアウト。
ホテル前までピックアップに来ていたランクルに乗り込む。
真ん中の列を買ったはずなのに 助手席に座らせてもらう。
中を見渡すと薄暗いので顔までははっきり確認できないものの
僕と運転手以外に6人乗ってるようだった。 (すべて中国人)
街を抜けると嘘のように灯りがなくなり
僕らは暗闇の中を逃げるように進む。
時折、遠くのほうに 民家の灯りやトラックのライトが浮かび上がる。

いよいよだ。
いつか描いていた
先のわからない冒険のような旅。

このシチュエーションが僕の中の何かをくすぐってやまない。
不安だらけのこの旅立ちに 軽い興奮をおぼえ、
目は冴えに冴えている。
なにか、これが小説のワンシーンのような
ひどく自分にはドラマチックに映る。
対向車の決して下ろされないハイライトさえ
今の僕にはこの旅の素敵な演出の一部に過ぎない。

途中、いくつかの検問を越える。
時間が時間なので誰もおらず そのままスルー。
果たして、 僕らは厳しいと噂のサガの検問をどうやって越えるのだろう。
まだ見ぬ難関を想像しては ひとり手に汗を握る。




4時間後。

チベット第2の都市、シガツェに到着。
朝ごはんを摂り、しばし休憩。

車の中で待っていると、
隣で電話をしていた運転手がこちらに向き直っていきなり、
「ソーリー」と言った。
意味が解らない、いや解りたくない

なんと、この代理店 正直にパーミットを申請していたらしく
それがやっぱり取れなかったので 今日はラサに戻れ、と言うのだ。


突っ込みたいことはいっぱいある。 ありすぎて困るぐらい、ある。
そもそも、パーミットは取ってから向かうものだろう。
手元になくてどうやって公安に説明するのか。
ていうか、他の代理店がすべからくそうなのだから
取れないことぐらい当に解っているはずだ。

それを承知しての
運命共同体、共犯としての出発ではなかったのか?

色々な感情が頭の中を駆け巡る。

でも、そう上手くはいかないだろうと思っていた自分もいたので結構冷静。

バスステーションから一人チケットを買い、ラサへ。

そして、ヤクホテルのフロントに照れ隠しに「ただいまー」と言ってみるW

一応、代理店は 明日また来いと言ってるので
話を聞きに行って来ようと思う。
運転手曰く、明後日に行けるという根拠のない情報もあったし。

それが無理なら、別の手。
バスかヒッチに切り替えよう。

ていうか、非開放地区に行く前に戻されるってWWW
さすが自分、と思わずにはいられない…

7/24/2008

尼さんの読経 拉萨

無事、朝からジョカンへ。

情報によると、
午前中は参観料なしで入れることもあったらしいけど
バッチリとられました。

中はポタラと等しく
基本撮影禁止。

朝から巡礼に来る熱心なチベットの人たちに混じり
なかなか進まない列にひたすら並びながら
じっくりと見てきました。

それにしても、
相変わらず中国のツアーの人たちのすごさよ。

ここジョカンでもそれは変わらず
団体でドワっと来ては、
添乗員の説明がしばしあり、
それが終わると
お堂の中などは特に見ず次へ。

みんな、満喫できてるんでしょうか?

ジョカンの屋上で
お土産にと
小さな小さなマニ車がついたストラップを購入。
計7本買ったので
6本は誰かの元へ。
でも、誰にあげるか決めてないから
自分でも誰に渡るのか、これからの出会いが楽しみ。

ジョカンを出てコルラの途中に
道を曲がって、尼寺、仓姑寺(アニ・ツァングン)へ。

中に入ると、
建物の前にたくさんの草花が。
建物の黄色と草花の緑のコントラストがとてもきれい。
植物を多用するあたり、
さすが女性だなー、なんて思う。

お堂の中に入ると
ちょうど尼さんたちが読経の真っ最中。

その声色がとってもやわらかく爽やかだったので
しばし後ろのほうで座り
目を閉じて耳を済ませる。

こんなところにも、女性らしさ?を感じた。

一通り見終わった後、
併設されてる?茶館へ。

食券を買い、席に座る。
50人ほど入れそうなここは、
巡礼が終わったと思われるチベットの人たちが
たくさん座っていてその疲れを癒していた。

その雰囲気のいいこと!
こういう中に混じって
一緒にお茶を飲む。
うーん、なんて贅沢な時間。

たった2元ほどで
それなりのポットいっぱいのお茶が飲める。
ちなみに、僕はバター茶はあまり好きではないので
ジャ・ンガモと呼ばれるミルクティーを飲む。
これがまた美味しいのなんのって。

そして、
僕の席の前には
おじいちゃんと孫?の女の子。
この子がまたとってもかわいい!
僕の動きを真似してあれこれしてくれる
その動きに、もうかなり胸キュン

カメラを向けると
なぜか顔が硬直するんだけど
何回か撮ってるうちに
その顔もだんだんほぐれてきて・・・

ほら、ご覧のとおり。



チベットの人たちは、ほんとに笑顔が素敵だなーと
今日も思っちゃうのでした。
この後、
トデ・カンサルという所に。
旅行人に載っていた
反ダライ・ラマ派?という情報が
先入観を持たせてしまったのか
中の雰囲気、読経の感じ、祀ってある神様
そのどれもが不気味に感じられた。
これにて、
ほぼラサ観光は終了。
明日はいよいよ、出発だ。
タシ1の情報ノートに
戻ってきちゃったなんて書かなくてすみますように。

+++++++++旅情報+++++++++++++++

☆ジョカン(大昭寺)☆
参観料:70元
☆アニ・ツァングン(仓姑寺)
参観料:30元
ジョカンから南東の方角。尼寺。
尼さんたちがフレンドリー。
寺の雰囲気もかわいらしくって?お勧めです。
併設されてる茶館で
お茶を飲みながら余韻に浸れるのも◎!
☆トデ・カンサル☆
入場料:無料
ジョカンから南に下りたほう。
わかりづらい場所にあります。
+++++++++++++++++++++++++++++


7/23/2008

ついにポタラ宮へ!拉萨

朝一でジョカンに行ってから

そのままポタラ宮に行こうと思ってたのに
夢にセシリアが出てきて
続きを見たくて二度寝をしたら、寝坊・・・w
やっぱりあの子に会わずには帰れないなーと思う。

時間が足らなかったので
ジョカンはひとまず入り口の光景を見学し、
1週コルラをしただけにしておく。
それでも、ジョカンの前で五体倒地をする人たちを見ていたら
なんとも言われぬ雰囲気があって
吸い込まれるかのようにそこに立ち尽くしてしまった。

ここが何なのか、僕にはわからないけど
彼らがこうして一心に祈る何かに
すごい力みたいなものを感じてしまった。
明日は絶対朝から来よう。

が、そんな中ふと横を見ると
中国人旅行者が五体倒地をしてる人をつかまえて
「一緒に手を合わせた格好で写真撮らせてもらえますか?」
と、横暴な交渉を・・・
もちろん、そのチベットの人とはうまく折り合いがつかず
一緒に写真は撮れなかったようす。

だーかーらー、
そういうことするから駄目なんだって。
彼らは、今憧れの聖地で祈れることにいっぱいなんだから。

君たちのエゴのための写真に付き合ってる場合じゃないのさ。
さらに、ジョカンの周りを逆に回ってる旅行者がいて
巡礼のおばあちゃんに怒られてるし・・・
郷に入っては郷に従うべきかと思うのですが
いかがなものでしょう、中国の皆さん?

そのおばあちゃんに、
「ねー、こっち回りだよねー」とジェスチャーしたら
顔をくしゃっとさせて笑顔を見せてくれました。
しかも、腕をガシッ!と掴まれ拝まれました。
これは、通じ合えたってことなのかな?

さて、やっとこさポタラ宮。
いやぁ、憧れの場所だったので入れただけでまず感動。
そして、長い階段でめちゃ息切れしてまた感動。
とにかく大きい!
あまり見れるところは多くないけど
中の雰囲気にうっとり!

ちょっと、お正月とかに
おばあちゃん家に来たときのようなふしぎな温もり?
とでも言うのでしょうかそんなんを感じました。

そんなポタラ宮の中でもかれらは大声で話しながら団体でやってくる。
んー、ツアーだから仕方ないのかもしれないけど
雰囲気が満喫できないじゃないか!
と、思ったのでほかの人たちよりもゆっくり回る。

ポタラを出ると天気がよくなり青い空が!
展望台にのぼり、写真を撮る。
おぉ、きれいな青だー。

さらに
裏手にある查拉鲁普寺(タクラルプク寺)に行ってみたら
チベット僧のおじさんが話しかけてきてくれた。
そこにいたおばさんと若い僧の子も
こっちに寄ってきてくれて、
しばし適当な会話。

やっぱり旅行人に載ってる写真はみんな気になるみたいで
「これはどこ?ここは?」
と、質問攻めにあった。
かれらは、そう自由に行き来できないのだろう。
こういう形ででも
聞いたことのある土地が見れるというのは
嬉しい事なのかも知れない。

さて、昨日の代理店へ。

道中のバスですごいかわいい子がいたので
写真を撮らせてもらっちゃいました。
本当は、起きてるところ撮りたかったけど
寝顔もかわいい!

代理店で、結局パーミット取れなかったよ、と
伝えるも
「大丈夫だ、任せておけ!」
と頼もしい言葉を返してくれて
ひとまず交渉成立。

手付金として500元。
残りは阿里に無事たどり着けたら。

明日ジョカンに行きたいので
出発は明後日に変更。
果たして、本当にうまく行くのかどうか。

それにしても、
チベット人の朗らかさ、人懐っこさに
今日はやられっぱなしの一日だった。
++++++++情報++++++++++++
☆ポタラ宮☆
前日に手にした予約件を持って
正門へ。
結構中に入ってから、料金を払う。
入場料:100元
※荷物チェックアリ。
 持ち込めない荷物は退出後、
 入り口に行き返してもらう。
 ちなみに、水も駄目でした。
☆查拉鲁普寺(タクラルプク寺)☆
ポタラ宮の南西の方角にある
テレビ塔のある丘にあります。
入場料:20元
なぜか人がいなくてタダで入れました。
☆展望台☆
同じくテレビ塔のある丘にあります。
入場料:2元
++++++++++++++++++++++++

7/22/2008

顶票 拉萨






朝、バックパックを背負った欧米人を見送る。
モンゴル族のおじさんも早朝に予定どおり出たらしく
4人ドミがシングルになりましたw
でも、それはそれでちょっと寂しい。

今日こそ、と
ポタラ宮へ前売り券を買いに行く。
が、前売り券を売っているという西門がわからず
危うくポタラを1週しかける・・・
たどり着いた門のどこにもそれらしい表記がなかったので
そりゃ通り過ぎるわ、と自分を慰める。
無事、明日の入場を確保したので
バスに乗り、色拉寺(セラ・ゴンパ)へ行く。

バスを降りると、
ビーチパラソルの影に座っていた人に呼び止められる。
「ツアーですか?一人ですか?」と聞かれ
一瞬ヒヤッとするも、パスポートのチェックだけで終了。

色拉寺(セラ・ゴンパ)。

かつて、日本人で初めてチベット入りした
かの河口慧海が学んでいたお寺。
その跡を偲ぶような物は特に見当たらなかったけど、
街の喧騒から離れ、静かなゴンパの中でボーっとしたりしてると
あぁ、チベットに来たんだなーなんて感情が沸いてきた。




チベット人と同じような巡礼はできないので
さわりを見て、という感じだけど
けっこうガンガン横入りとかしたりする割りに
一身に額をこすりつけて祈ってる姿は好きだw
彼らのように、信ずるべき何かがあるというのは
生きていくうえでとても自分を豊かにするような気がする。

色拉寺(セラ・ゴンパ)の後は、
巡礼バスに乗って扎基寺(タプチェ・ラモ)へ。


中に入ると、供物のお酒の匂いがぷんぷん。
白酒の匂いはあまり好きではないので、
なんか嗅いだだけで悪酔いしそうだった。

扎基寺(タプチェ・ラモ)を出て、
アリ行きのチケットを扱ってるという北站バスターミナルへ。
旅行人の地図と若干ズレが合ったようで
最初迷ってしまいましたが、
ありましたありました。

誰も並んでない窓口を
ものすごく珍しい光景としてしばし眺め、
(だって、中国で人のいない切符売り場なんて見たことないでしょう?)
胸をドキドキさせながら、聞いてみる。
「アリまでの切符、ありますか?」
すると、
この時点で外国人とバレて門前払いかと思いきや
パソコンで素直に残数を調べてくれ、
「今のところ、あまってないわ」
と、言ってくれた。

しかも、
うまく聞き取れなかったけど、
電話番号を書いてくれて、
明日15時以降にまた電話で確認して、と。

え!?

それって、チケット買えるかもしれないってことじゃーん!?
おぉ、少し光が見えてきた。

調子を良くしたので、
色拉寺(セラ・ゴンパ)に行くときに見かけた
「拉萨⇔阿里」の看板を掲げていた店に行ってみる。

すると、意外にも
「日本人?没问题さ!」
と、なんとも心強いお言葉!

内訳としては、
+++++++++++++++++++++++++++++++++
ランクルで直行。
所要、2日。
座席は3種類。
(前:2,000元、中:1,500元、後:1,000元)
+++++++++++++++++++++++++++++++++

と、こんな感じで
とんとん拍子に話が進んでたところに
別のおじさんがやってきて
ちょっと、怪しい雰囲気。
おじさんが英語をしゃべれたので
そのおじさんと会話をすると
やはり、アリに行くにはパーミットが必要。
が、なんの心配も要らない。
警察で申請すれば、取得可能。
と。
おじさんに警察の場所を聞いたら
「公安じゃなくて、ヘッドオフィスだ」
と、場所を教えてくれたので
早速タクシーで向かう。

ヘッドオフィスの入り口で
パーミットの申請のことを告げると
隣の建物に連れて行ってもらう。
しかし、
中の係員に「ここじゃなくて、公安の出入境管理処へ行ってくれ」
と、たらい回しにされる。

結局、
当初の予想通りの出入境管理処へたどり着くも、
個人での申請は受け付けていないこと、
グループからの申請で、かつ代理店経由でしか申請できないこと
を丁寧に説明してもらい、惨敗。

冷静に考えると、
あの時点でうまくいってたとして
ラサ入りのパーミットの提示とか求められてたらと思うと・・・
結構綱渡りなことしてたんだなと怖くなった。

戻りしに、
ついでだったので
ユースの掲示板を見てくる。

って、相変わらず中国語だらけ!
彼らは、パーミットなるものは必要ないから
さぞ楽しい西チベット旅行ができるんだろうなー。

あな、うらめしや。

ていうか、
わざわざランクルで相乗りしていかなくても
バス乗ってけばいいじゃない!?
自分の状況が状況なだけに
かなり僻みっぽくなってみるw

有名なレストランにでも行けば
旅行者たちが来ていて情報集められるかも!
と思い、タシ1レストランへ。

が、
通されたそこには、誰一人としていない・・・

店員の子が持ってきてくれた情報ノートに目を通しながら
ちょっと贅沢な夕食。
チベット開放以来、情報ノートへの書き込みは1件だけだった・・・


++++++++旅行情報++++++++++++
☆色拉寺(セラ・ゴンパ)☆
北京中路と娘熱路の交差する辺りにある
Alieというケーキ屋の前から。
503路。
費用:2元。
入場料:50元

☆扎基寺(タプチェ・ラモ)☆
色拉寺(セラ・ゴンパ)の前の
バス乗り場より巡礼バス有り。

費用:2元
入場料:なし

☆ポタラ宮☆
西門で前売り券を買う。
西門がわかりづらいですが、
ポタラの正面を突っ切って
右に曲がって初めに見える門の中に
集票所があります。
++++++++++++++++++++++++++

7/21/2008

フバ・チバ 拉萨

お昼に宿を出て、
まずはカイラスまでの情報収集。



7件の代理店を回り、
行けるよ!という小気味のいい回答をもらうことはできず・・・
ていうか、
今そっちのパーミットは発行されないらしい。


「いつぐらいまで駄目そう?」
と聞くと、
「うーん、オリンピック終わるまでは無理だろうね」
と、予想通りの回答。


正攻法で行けないとなると、
あとは、そう
バスに乗ってしまうかヒッチになるわけだ。


これだけ徹底されてしまってる今、
裏で行くのは結構危険かもー。




それはそうと、
今日でラサ入り3日目。



そろそろ、
観光しようかなーと思い
109路のバスに乗ってノルブリンカへ。


まだ、ポタラもジョカンも行ってないんだけど
名前が気に入ったので
先にこっちから行ってみることに。



バスの中、
後ろの席のちびっ子が僕の見てるガイドブックに興味津々。
と、思ったら
斜め前のちびっ子たちも僕が外国人だと気づいたらしく
しきりにこっちに視線をくれる。
後ろの子にガイドブックの写真を見せたら
みんなで交代交代写真を見ていた。

ノルブリンカで降りると、
その子たち(家族だったらしい)も降りていた。

ノルブリンカに入り、
ガイドブック見ながら歩いていると
後ろからものすごい勢いで
さっきの子供たちが走り寄ってきた。

「ねーねー、写真撮って!」

そのリクエストに快く応じ
写真を撮って見せてあげる。

とても喜ぶ姿に撮ったこちらのほうが嬉しくなってしまう。

別れた後、
また一人で歩いていたら
「おーい、こっちにおいでー!」

と、さっきの子供に呼ばれる。

どうやら、
この家族は巡礼ではなく
ピクニックに来たらしい。

言われるがままにそちらへ行き
家族の団欒にお邪魔させてもらう。

しきりに、
「チーバ、フーバ!(吃吧,喝吧!)」
と言っては、
食べ物と飲み物を勧めてくれる。

おかげで、
すっごいおなかいっぱいw

途中、
トイレに行こうとしたら
敷地内にある動物園に入るのかと思ったみたいで
子供たちがテンション上がりまくり。

こんなに良くしてもらったし、
楽しい時間をすごさせてもらったので
「行っておいで」
と、チケットを買ってあげる。

どこぞの者ともわからない僕を
「出会ったからには友達さ」
と、いろいろ面倒を見てくれたこの家族に感謝感謝。

すっかり、
ノルブリンカの建物には入れなかったけど
それはそれでいい思い出。

ヤクの干し肉の脂だけは、正直辛かった・・・

7/20/2008

隣のおじさん 

僕がヤクホテルにチェックインしたとき、
僕の寝るべきベッドに隣のベッドの人の私物が
これでもか!と、言わんばかりに撒き散らされてました。

それを見て、
直感的に「危ないかも」と思ったのですが

夜、
ドアを開けて入ってきたその人は
僕が描いていた中国の人ではなく
一人で車で旅をしているという
なんとも素敵なモンゴル族のおじさんでした。

おじさんは、
カシュガルの方から来たらしく
僕がそっちに向かうことを知ると
「外人見たから行けるよ、きっと」
と、なんとも頼もしい言葉をかけてくれました。

なんとも人懐っこいこのおじさんと
寝るまでの間、
ひたすら言葉のやり取りをして遊んだり
おじさんのルートの写真を見せてもらったり。

写真見たら、
なおさらカイラスに行かなくちゃ!って思っちゃった。

しかし、
一人でそんな旅をしてるこのおじさん。
普段何してるんだろ?

ほんと、
ここ最近の中国の人たちは
旅する人が増えてきたと思う。

そして、
そんな人たちは一様に
僕らとのコミュニケーションを楽しんでくれるし
僕らのことを受け入れてくれる。

そんな人たちがもっともっと増えてほしい。

そう思わずにはいられない。

泊まれない!?

チンの友達らしい仙足島の宿を
チェックアウト。

109路のバス(1元)で街中へ。

昨日、8時を過ぎてからの
バスとタクシーの捕まらなさに
本当に辟易したので
立地も良くて情報も集まる
有名なホテルへと向かう。

まず、
スノーランドホテルへ。

しかし、
ノーゲストだと言われたので
やめる。

そして、
ユースホステルへ。

「部屋、空いてる?」
「えぇ、空いてるわ」

って、感じで進むも

なんか執拗に何かを持ってるかを聞かれる。
で、向こうが見せてきたのが
なんと、パーミット

そういえば、
チンからはそんなもの受け取りもしなかったんです。
だって、名ばかりのそれは
ラサに入ってしまえば必要ないと聞いていたし
ラサに入るまでに必要なものと認識していたから。

現に、ラサを歩いていて
公安とかに職質みたいにパスポートや
パーミットの提示を求められることは
今のところありませんし、そんな光景も目にしてません。

なので、
「うんにゃ、持ってないよ」

と、伝えると
向こうの態度が一変。
「なければ、うちには泊めることは出来ません」

「ハイ?」

チンにFAXでもしてもらおうかと電話をすると
「俺の友達のところに泊まっておけば
 彼が何でも助けてくれるんだから、
 またそこに戻ればいいだろう!」と。

ちがうちがう、
あんたがパーミットさえFAXしてくれればそれで済む話なの。

あぁ、そうか。
結局、チンはパーミットなるものは申請もしてなければ
持ってもいないんだな。
だから、航空券にほんのちょっとの上乗せ額で
発券をしていたわけだ。

きっと、
ラサ行きの飛行機に乗るツアー客の空きとかを
安く買い叩いて、
僕たちをそこに入れているんだろう。

と、いうことだったので
結局ユースには泊まれず。

スノーランドに戻ると、
泊めることは出来るけど
今、電機壊れててお湯でないの、と言われ
スノーも諦める。

結局、
ヤクホテルに落ち着く。

4人ドミ、1泊30元。

一人は英語のロンプラがおいてあったので
おそらく欧米人。

後の二人は中国人。(私物で判定)
このうちのどちらかが
僕が寝るべきベッドに
私物を置きまくっていたので
そっくりそのままどかしてやりました。

あんたが30元で手に入れた権利は
ベッドひとつと共同のシャワーとトイレを使うことだけだ。
そして、そこは物置でなく出ベッドという
人が寝るところだ。
よく覚えておくように。

ボストンバッグみたいなの置いてあったり
中国産ワインが飲みかけで放置されてたりしたので
旧世代の中国人と予想。

このての人たちと同宿すると
ろくな事がない経験しかないので
荷物に気をつけた方がよさそう。

ユースに来る若い子達は
マナーも良くなってて比較的信用できるんだけど…

明日移ることも考えて
バナクショーホテルを見に行くも
設備的には
ヤクホテルがはるかにきれい。

同部屋の人のマナーが悪くないことを祈るばかり。

7/19/2008

ついに入域 拉萨

タクシーで 待ち合わせ場所の茶花賓館へ。
一番乗りの僕に続くように、
ミスター・チン、そして一緒に向かうアメリカ人の女性が合流。

空港に着くと、まだ朝早いというのに結構な人。
ミスター・チンについてくようにしてたら あれよあれよという間に ゲートの向こう側へ。

ロビーから手を振るチンを見てハッと気づく。
あ!?チンの写真撮るの忘れたー!

ていうか、それよりもここまで来る間に
パーミットを見せた記憶がなーい!
それでスイスイと手続きが済んじゃうんだから、
さすが、形だけのパーミット。

さて、飛行機に乗り込み後は離陸を待つのみ!
という段階で、 機内アナウンス。
それを聞いた中国人がそわそわしだす。

一緒のアメリカ人が「何?まさかキャンセル?」
と不安がっていたので中国人に確認してみると、
どうやら、中継地の香格里拉が天候不順のため
いったん空港内に戻って待機とのこと。

ねぇ、それって飛行機に乗せる前に確認できないことかしら?

ともあれ、1時間後に無事飛行機は昆明を飛び立つ。
香格里拉でいったん降り、 再び飛行機に乗り込むと
「あれ?さっきと同じCAじゃん、てか同じ機体じゃん!」
と、変なところに気づく。

何のためにいったん降りたのでしょうか?
わずか15分ほどでしたよ、降りてから再び乗るまで。

そんなこんなでしたが、
ついに。
ついに!
いつからか夢見ていた憧れの場所、
拉萨にやってきました。

睡眠時間が短いため、
体は横になって休みたがってるんだけど
「寝るとよくないよ!」と教えてもらったので
高所に慣れるためにゆっくり町歩きすることにしました。

歩きながら旅人が泊まる有名な宿をまわり
日本人および外国人の宿泊の確認。
が、 まわった所だけで判断する限り
今、日本人はいないみたーい・・・

外国人に範囲を広げてみても数えるほどしかいないみたい。
うーん、こりゃ車のシェアとか厳しそうだ。

ちなみに、宿泊客のほとんどが中国の大学生らへんの子達みたい。
ユースの張り紙を見て、
アリまでのシェアがあったので連絡してみたところ
日本人は駄目らしい、って断られる。

まだぷらっと見ただけだけど
町の辻々に、公安?軍?みたいな人がちらほら。
そして、5,6人の隊列でパトロールをしているかたたちも。

送信者 拉萨


だからといって、町が物騒な感じかといえば
そんなことはなく実に平和そのもの。

暴動のときに焼かれたと思われる建物が
いまだにそのまま残されてるのは
当てつけなのかなぁ、気になる。
アルバム 拉萨

大好きな笑顔 昆明

昆明で泊まっていたユースのスタッフに
普段あまり笑わない子がいる。

実は、チェックインのとき
その子が対応してくれたからか
僕にはすごい印象が強くて

最初のころは、
その子の印象を引きずっていたために
もう少し親近感のある応対してくれたら
とってもいい宿なのになーと
勝手に思ってたりした。

その子は、
レセプションにいるときは
ほとんど笑顔で応対してくれないのに
たまに階段とかですれ違うと
笑顔を見せてくれる。

その笑顔に
本当のその子を見た気がして
僕は一気にヤられてしまった。

この宿を出る前日、
早朝のチェックアウトだったので
どうすればいいのかを聞くことに便乗して
写真撮らせてもらえないか聞いてみた。

でも、その子からは
「ごめんね、写真好きじゃないの」
とお断りの回答。

「残念。君の笑顔がとっても好きだったのに」
その言葉には、
なんだか少し照れてくれて
「ありがとう」
と、短いながらも返してくれた。

今朝、
誰もいないレセプションのドアをたたくと
偶然にもその子が出てきてくれた。

宿のドアを開けてくれた彼女に
「笑顔を見せて」
と、言ってみたら
眠いはずなのに
少し笑顔を作って送ってくれた。

写真には撮れなかったけど
最後の最後に笑顔を見せてくれたその子。

まだ肌寒い街中を
僕は心持ちポカポカに感じながら
バックパックを背負って歩き出した。

7/18/2008

嬉しい誤算 昆明

朝、ビザの受け取りのため公安へ。
受け取ったビザに間違いがないか
確認のため目を通すと…

有効期至:30 AUG 2008

の、文字。


キ、キタァァァァァァ!

こないだ、
2回目の延長は大変だという
成都での情報にすっかり洗脳され
小鹿のようにガクガクブルブルだった僕に

たしかに公安のおじさんは言いました。
「延長はできるけど、申請日からの30日だよ」と。

で、蓋を開けたらコレですよw

ちょ、なにこのうれしい誤算w
ばっちり、 前回のビザの満了日からの30日延長ぢゃん!

旅行人の板には
長春でLビザからの延長が駄目になったとかいう
とても嬉しくない情報が書き込まれた昨今、

なに、この優しすぎる街、昆明w

つまり、
僕は今、1ヵ月半ぐらい中国にいれる権利を手に入れたのです。

みんな1ヶ月ビザ取るのにも苦労してるって言うのに!
愛してるよ、昆明!
いやぁ、これでラサ入りしてからのビザでの心配は不要になりそうです。

そしてそして、いよいよ明日。
7時の飛行機でラサ入りです。

長らく夢に見た憧れの街まであと少し。

願わくば、
寝坊しませんようにw

7/14/2008

変更完了。

昨日、重ね着をして
たっぷり汗をかいたので
のどの痛みはどっかへいったらしい。

でも、まだ鼻水はご健在。
早めの退場を心より願います。

朝一から、昆明の公安へ。
旅行人の場所ではなく、
歩き方の場所にあった。

成都で2回目の延長をしていた方たちの
悪戦苦闘ぶりを聞いていたのでちょっと不安に思ってたんだけど
いやぁ、ここは雲南、旅行者天国。
さすがですね、あっさりOK。

ただ、写真が必要らしく
「近くにあるから撮ってきて」と。

久しぶりに、ボックスじゃなくて
対面で証明写真撮りましたw

デジカメで撮影後(ちゃんとしたやつ)
なぜか、 フォトショップで画像処理w
「あの、それゴミじゃなくて たぶんホクロだと思うんですけど・・・」
なーんて部分も修正してくれ? 無事、写真も完成。
なぜか、データの入ったCDもくれますw
ただ、40元は高かったなー。

写真を渡し これにて、ビザ延長の申請は終了。

後は、フライトの変更。
ミスター・チンに電話すると
最初「?」って感じだったのですが
日本人といったら思い出してくれました。
名前で覚えておいて!
記憶だと18日の次は20日って言ってたと思ったのですが
19日でオッケーとの回答。

体調崩すと色々なことが ネガティブに考えられてしまいますが
すべからく順調にいき一安心。

願わくば、
待ちの期間に元陽とか行きたかったなー。
パスポートさえ手元にあれば・・・

☆ビザ延長情報☆☆☆☆☆☆☆☆☆
場所:昆明
所在地:北京路沿い。火車駅からまっすぐ伸びる道です。
申請料:160元+コピー代1元
所要日数:5営業日 (申請日含む)
備考:写真1枚
   (近くの写真屋さんで撮れます。40元)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

7/13/2008

キャンセル

ミスター・チンのオフィスに行くと
「明日は、5:30に茶花賓館のロビーに集合!
 ピックアップは人数多すぎて難しいから
 タクシーで来て。あ、ちゃんと料金は払うから。」
てな、感じで言い寄ってきました。

そんなチンの勢いをクシャっと折るわけではないですが
「ごめん、スケジュール変更できない?」と。

理由は、 体調が戻らず、ビザの残り期間が半月をきったから。

ラサでは、ビザの延長ができないし
唯一できるといううわさのアリもはるか西のほう。
しかも、現在の生情報が一切得られない状態なので
危険を冒すのはやめにしました。

で、スケジュールの変更できるか否かが気になっていたんですが
そこはさすが、ミスター・チン。
「ワンタイム、ノープロブレム。  セカンドタイム、ニードサムマニー。」
だそうです。

そして、その場でラサの旅行代理店に電話をし
明日のチケットをキャンセルしてくれました。

さて、次はビザの延長。
今日は日曜日なので
明日、朝一から公安へ行かなきゃ。
すんなりいけばいいけど。

だめなら、
一旦ベトナムかラオスまで行って戻るか
大理でトライするか。

7/12/2008

気になる看板@昆明

実は、昆明着いてあたりからのどが痛い。
今日、鼻水も出てくるようになった。
うーん、 思い当たるふしは・・・・・・・・・・・

あった!

出発まで、
少しでも良くしとかなくちゃ。


昆明の町を歩いていて ちょっと気になる看板発見。




表情をもう少し大きくw


なんか、 男性用の性病?の病院の広告みたいなんだけど
写真の男性の表情が秀逸!

よくもまぁ、こんなモデルを探してきたもんだ。

なんて言うの?
「いやぁ、なんかもらっちゃったみたい。テヘ」
てな感じのえも言われぬ恥ずかしさを
最大限の照れ笑いで打ち明けることによって
なんとかおいしい方向に持っていこうというような感じ?

病気にかかっっちゃったときの
男性心理をこれ以上ないくらいうまく表現してるw
こうでもしないと、
かかった本人が一番凹むもーん。


もはやこの画に下手な説明など無用か。

7/11/2008

ラサ行きの手配@昆明

成都でどこからチベットへ向かうか
悩んでた僕。

それまでに手にした情報をまとめると、↓
+++++++++++++++++++++
①シムズから
 インからアウトまで完全フィックス。
 西にいける可能性ほぼゼロ。

②ゴルムドなどからのバスや火車。
 火車はチケット混み混みで取れないとも。
 バスとかにかんしても詳しい情報は集まらず。

③カシュガル→アリ経由の西回り。
 →入れなかったとの情報アリ。

④昆明から飛行機。
 →片道チケット+パーミットで2550元。
  手配までは3日ほど。
+++++++++++++++++++++

実はまだ九塞溝に行く前のこと、
昆明のミスターチンに電話をしました。

こないだ昆明で彼のところに行った時
一人からでもパーミットの取得が可能なのか
聞くのを忘れていたのです。

友達から教えてもらった番号を手に電話をかけると
きちんと彼が電話に出る。

電話の主が僕とわかった彼は、
「おい、なんで成都にいるんだ? いいから早く戻って来い!
 一人からの申請?もちろんノープロブレムだって! 
 とにかく、いいから戻って来い!いいな?待ってるぞ。」

と、相変わらずの早口でまくし立てたのでした。

成都のそれよりも半額近い価格で、
昔どおり航空券とパーミットのみ。

とにかく、情報の薄い所から一か八かでなく
今回は確実に入りたいので彼を信じることに。
過去に友達がそこから行ってるしね。

と、言うことで戻るのは性分として嫌なのですが
昆明にリターン。


憧れの成昆線に乗れる!と思ったら
案の定、切符が取れずで仕方なしにバスに。
が、直行がないため
ひとまず攀枝花まで行き、
そこから乗換え。

かれこれ29時間ほど。疲れた。


無事昨日昆明につき、
その足ですぐさま彼のオフィスへ。

「お、戻ってきたか」
と言ってきたミスターチンに
「最近調子はどうだい?」と聞くと、
明日、明後日に飛ぶ人たちのリストを
僕の目の前に突きつけて
「メニーメニーピーポーオーレディーゴートゥーラサ!」
そう、得意顔で言うのでした。


「俺に任せておけば、すべてノープロブレムだ。
 ホテルも友達のところだからポリスも回避できる。
 もちろん、ほかのホテルのアレンジだってノープロブレムだ。
 (その場合、ポリスはどうなるんだ?)
 パーミットは、3日しか期限はないが
 なーに、入ってしまえば見られることはないノープロブレム
 半年いたって1年いたってかまやしないのさ。
 だいたい、もう長い間この仕事をしてるこの俺だぜ?
 何の心配も要らない。ノープロブレム!」

必殺技「ノープロブレム」を連発しつつ
やり手のチンは声高に言うのでした。

今日お金を払いに行ったら
「13日のフライトがキャンセルになって1日ずれるので
 ユーは14日になる」とのこと。

とにかく、
行ける事は行けそうなので一安心。

7/05/2008

久しぶりのお客@九寨沟

成都からのバスは
地震の影響で今までの汶川経由でなくて
別のルートを通るため
少し時間がかかり、およそ11時間で
九寨沟に到着。

バスを降りると
辺りに数人の客引きがいるだけで
通りはガラーンとしていた。

むうぅ、予想以上に人が来ていないもよう。

車で宿をいろいろ紹介してくれた人がいたんだけど
その人が、「100元以下の宿はない!」
と、言い張るので
車を降りて自分で探すことに。

と、すぐに「青年旅舎」という看板を発見。

送信者 九寨沟&黄龙


入り口を入り、受付と思われる部屋へ入ると

一人の女の子がすでに僕の気配に気づいていたらしく
ものすごいテンションで
他の人たちに何かを伝えていた。

そんな彼女は、入ってきた僕を迎え入れるや
かなりの早口であれこれしゃべってきた。

「まだ聞き取るのはそんなにできないんだ。
 書いてくれれば大体わかるよ。」

そう伝えると、
彼女はノート片手に、何かあるたびに
僕に要件を書いてはコミュニケーションをとってくれた。

案内された部屋はツイン。
「うーん、一人だからシングルでいいよ。」
と言うと、
「うちは、今のところ全部ツインなの。
 だからこのタイプしか用意できないけど良い?」

ま、いっか。

価格を聞くと、
一緒に下で老板に聞こう!と言い再び下へ。

老板に確認すると、
「普段は120元なんだけど、今はご覧の有様だから
80元にするよ。どうだい?」
と、ディスカウントの提案。

正直、それでも高いんだけど
彼女の喜びっぷりと、
しきりに斜め下から
「どう?どう?」といった感じで
見上げてくる視線にヤられちゃったので
もう、それでいいやって思っちゃった。

それ以上ディスカウントすることだってできるんだろうけど
地震で被害を受けているここでやることではないな、と。
こういった形で少しでも貢献できればいいかな、と。

それが、ボランティアとかには参加してないけど
僕なりの方法。

「OK!」と伝えると
彼女は、これまで以上にまぶしい笑顔を見せて
喜んでくれた。

うん、よかった。
こうして喜んだ顔が見れたんだもん。

しっかし、
どうやら僕のほかに本当にお客さんがいないばかりか
実に久しぶりのお客さんらしい。

その後、
夜ご飯を食べに行ったら
ほとんどの店がシャッターを下ろしていた。
それほどにお客さんが減ってしまっているんだと実感。

送信者 九寨沟&黄龙


夜ごはんの後、
まだフロントにいた彼女を捕まえて
あれこれおしゃべり。
(主に筆談だけど…)

「雅雯(ヤーウェン)」と言うこの彼女の笑顔と
人懐っこさに、僕はすっかりハマったらしい。


☆☆☆宿情報☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
宿名:卓玛青年旅舍
場所:九寨沟
(九寨沟入り口を背にして左へ向かい10分ぐらい
 近くには、他の安宿やレストラン有り。
 河の内側。)
TEL:0837-7764400
価格:80元 
(ツイン。バス・トイレ、バスタオル付)
URL:http://www.17jzg.com/
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

7/04/2008

夢見る少女@成都

九寨沟行きの切符を買った帰り。

北站でバスを乗り換えようとした時、
無常にも目の前を目当てのバスが・・・

すると、
僕以外にもそのバスを乗り過ごした親子が。

女の子は、
停まってくれなかったバスに
「何で停まってくれないのよー!」
的なことを言ってるようで
そんな折に、僕とふと目があった。

「行っちゃったね」
そんな意味を込めて
彼女に肩をすくませて見せた。

彼女は、僕が持っていた地図を見るや
「ねー、ねーこれ見せて!」
と、日本語の書いてあるシムズの地図を広げた。

程なくすぐに次のバスが来て、
僕らは乗車。

彼女は、いったん返してくれたあの地図を
また見せてと言い、
なにやらジロジロと見つめていた。

お母さんが、
「あなた、どこから来たの?」
と、聞いてきたので
日本からと答えると、
「あら、新疆人かと思ってたわ。」と。

あ、今回もまたお決まりのフレーズ。

しかし、
外国人とわかると女の子に向かって
嬉しそうに何かを言い出した。

そして僕に、
「あなた、英語できる?」 と。

「少しなら。」
日本人的な回答をすると
それを聞いて女の子が大喜び!

なんでも、英語を習ってるみたいで
その英語を是非披露したいらしい。

「うんうん、是非是非!」と、促すと
僕の目の前の席から身を乗り出しながら、
覚えたての英語を精一杯披露してくれました。

「わたしの名前は、アンナです。
 10歳になります。
 私は中国が大好きです。
 中国はとても美しい国です。
 私は卓球をするのが好きです。
 それから、山登りも好きです。」

そんな彼女に、
「どうして英語を勉強しているの?」
と聞いてみると

「20年後になったら、イギリスに行くの!」
と、おっきな目をキラキラ輝かせながら答えてくれました。

きっと、英語で表現できなかった理由に
その子のたくさんの夢が詰まってるんだろうな。


「ねーねー、一緒に写真撮ろう!」

と、彼女にせがまれ親子のカメラに収まる。
こういうときに限って、無精ひげだったりするのよねー
と、自分にちょっとイラっとする。

僕のカメラにも
快く応えてくれた彼女。

お兄ちゃんは、
君の夢が叶うのを遠くで信じています。

だから、
いつまでもその目の輝きを忘れないでね。



翻って・・・

自分は目の輝きを取り戻せたかな?
名前負けだけはしないようにしないとね、
「ね?輝?」

白くて黒いアイツ

同じシムズに泊ってる人に、
「何?自分まだ見てへんの?あかんでー、それ見てへんのに成都は語れへんて」
と言われたので
なぜかまだそこに行ってなかったその人と一緒に
朝からお出かけしました
成都大熊猫繁育研究基地。

なんか、漢字だけ並ぶとずいぶんと
仰々しい感じですね。

しかし、中はパンダ園といった感じでしょうか。

地震の影響で観光客が減ってしまってるからか
入場料が、30元から24元に下がってました。

広い敷地を奥へと進んでいくと
その出会いは唐突にやってきました。

視界の端に、ふと飛び込んできた
白くて黒い物体。

おぉ!
いるよ、いますよパンダがあんなところに!
思わず小走りで近づくw



ここに来るまでは、
思春期の男の子が校内イベントを
恥ずかしがって乗り気じゃない振りをするかのように

かなりうがった目で見ていたんですが


実際見たら、このはしゃぎようw

「おぉ!動いてますよ!」
「こっちなんて、めちゃめちゃ笹食ってるし!」

とかなんとか言いながら
周りのどの外国人よりキャッキャしてしまっていた僕らw

思いがけず
レッサーパンダの2本足で立つアレも見れたし
大満足のパンダ基地でした。

7/03/2008

やっぱり火鍋!

一番最初、6年前に西安で食べたとき
この世に人の味覚を無視した遠慮なしの料理があることに
困惑と憤りを覚えた僕でしたが
いつしか、回数を重ねるうちに
むしろそれが大好きになってしまいました。

そう、その料理こそが火鍋。
中国では相変わらず大人気でたくさんのお店があります。

重慶および四川が本場ということで
成都にいる間にぜひ食しておきたいと思ってました。

実は、
桂林から懐化までの電車の中で出会った子が
成都の杜甫草堂で働いてるということで

今日、やっとその子に会いに杜甫草堂へ行ってきました。

成都は地震以来観光客がぱったりと止んでしまい
今は本来なら掻き入れ時なのだそうなんですが
商売あがったりだそうです。

そんな彼らと、
同じ宿から来た人たちと
彼らの仕事上がりに一緒に食事へ。

と、言えば
やはり「火鍋」です。

一人じゃいけないんで
ほんと、こういう機会があってよかったと
心の中はかなり小躍り状態♪

しかし、
いつ見ても
火鍋って尋常じゃない色してますよね。




明日のおなかの調子が今一つ心配ではありますが
ひとまず今夜はおいしい時間を過ごせて幸せでした(はぁと)

そうそう、
四川とかの地方の女の子は
「辣美子」っていうらしいですね。
意味はよく理解できませんでしたが
見た目のキリっとした感じと
性格の強さからそういうのかなーと想像してます。

そんな「辣美子」たち。






↑これは違うねw

開放とはいっても…

チベットへの再開の報を聞いて
喜び勇んで成都に来たものの

シムズのトラベル部に聞いたら
今は完全ツアー形式じゃないと行けないそうな。

つまり、
インからアウトまで
がっちがちに予定がフィックスされてしまってるってこと。
そして、ガイド付き。(いうなれば公安ね)

しかも、
まだチベットから戻ってきた人もいないので
現地での自由度がどれくらいのものか
まったくわからないのです。
自転車で挑戦してどっかで公安に引っ掛かり
戻ってきた人はいたみたいですが…

なんか、きっとシムズに行ったら
チベットに行きたい人たちが戻ってきてるんだろうな
なんて勝手に想像してたんだけど
まだ早すぎたんでしょうか?



ためしに、担当の子に
「あのー、ラサの後にカイラスまで行きたいんですけどー」
と見積もりを取ったら

「28,000元くらいです(\420,000)」と
回答が返ってきました…。
高すぎだってw
(ちなみに、カイラスまで14日のツアー)

日中、
他の代理店を回って
一番安いのが5日間のラサツアー
往復便、ホテル、ガイド込みで
4,400元。
ほとんどのところは、
外国人の受付すらまだ再開していない始末。

不確かな情報の中
勢いでカシュガルまで行って
そこから西回りで行こうか
高い金払ってラサだけの4日間とかで行こうか。

今日知り合った人が
どうしても短期間でラサに行くそうなので
それに便乗して
ラサで帰りのスケジュールを放棄できれば一番いいんだけど。


どうしたものか。

7/01/2008

陈麻婆豆腐店 成都

丽江からの寝台バスで




なんと、




25時間!?



やっとこさ、成都に到着。
道中、
後ろのやつの足があまりにも臭かったり
トイレのドアをみんなうまく閉めれなくて
迂闊にも揺れで開いてしまったドアから
えも言われぬ匂いが漂ったり。

ちょっと環境的にはつらかったけど
なんとかたどり着きました。



成都の目的は、チベットへの情報収集と手配なんだけど
今日は疲れたのであとまわし。

四川省の都、成都。
四川と言えば、四川料理。

で、四川料理と言えば
僕らの中では必ずと言っていいほど「麻婆豆腐」でしょう。

その、「麻婆豆腐」の本店が成都にはあります。

ということで、
早速行って参りました、「陳麻婆豆腐店」。


「麻婆豆腐」だけだと淋しいので
あわせて、2品をオーダー。

まずやってきたのは
「棒棒鸡丝」



と、
「夫妻肺片」



どちらも、
見た目と打って変わって特に辛くもない。


そしてそして、
真打、「麻婆豆腐」の登場!



いただきまーす!






ん?






あ、別段辛くない。
というよりも、
肉味噌的な部分が塩辛い。

さらに、
なんか作り置きっぽい雰囲気。




あーあ。


名物にうまいものなしとは言うけど、
店の名前にまでしてる商品に
こういう姿勢で取り組むのはいかがかと思う。


商売がなんたるかを忘れちゃってる感じの味。料理。
とっても残念。

本当は、お土産用の
レトルトとか買おうと思ってたんだけど
そんな気も起らず。

これなら、
普通に日本の支店の方がまだおいしいと
本気で思った。

日本帰ったら、桜木町の店いこーっと。