3/07/2010

NIPPON MONO ICHI











全開のアップからはやもう少しで4ヶ月が経とうとしてしまってました。

年末の忙しさにかまけ、
あれこれネタがあったにもかかわらず
後回し後回しにして
気付いたらもう冬も終わりです。

あらためて、
明けましておめでとうございます。

ホント、今更ですが(笑)

気を取り直して、
まずはコレまでのネタをアップするのは
今後にまわしておいて
新しいネタから書いていこうと思います。

ちょっとmixiの方には毎日のようにくだらない日記を赤裸々に曝していたんですけどねー。
本業というか、
ライフワークなこっちの方をやらんでどうする!って自分を叱り
やっとの事で思い腰を上げました。

ちょうどこの空いた期間、
ろくに目標も設定せず成り行きに任せてしまっていたのですが
それが振り返った時にどれだけ恐ろしい事か
少し実感。

やはり、自分で考えて行動を起こさなきゃ。
じゃなきゃ、今の不安定なポジションに不安になるだけで
マイナスな面しか見えてこない。

自分が何かに向かってる自信があって現に行動を起こしていたら
きっとそんな風にはならないはず。

いやはや、自分の事ながらお恥ずかしい限り。



では、気を取り直して。




今日は、新宿パークタワーホールで行われていた
「NIPPON MONO ICHI」というイベントに行ってきました。

コンランショップの入ってるビルですね。

「ふれる、つたわる、つくり手のこころ」をテーマに
日本各地の作り手が心を込めて生み出した「モノ」をご紹介。

と、いうことで
木工やら製紙やら製皮やら金属製品にいたるまで
あらゆる分野の作り手が集まって出店しているイベントです。

先日、青山のRinさんでフライヤーというか葉書サイズのチラシを見て
食品以外のこういう分野も是非見て見たい!と足を運んで参りました。

もうすでに今回で5回目のイベントみたいで
過去には、今ではすっかり有名になった「ブナコ」なんかもグランプリを獲得してるようです。

ちなみに、今回も出展されてました。

数多あるブースをつらつら挙げて行くとキリがないので
それは、公式サイトに譲るとして

いくつか個人的に惹かれたものを。

まずは、開化堂さん。
京都の茶筒やさんです。
もう、いまさらここで僕がとやかく説明申し上げる話でもないです。
一切無駄のないすっとしたデザインとフォルム。
使い込む程に味の出てくるテクスチャー。
シンプルイズベスト。
これぞ用の美。

僕にとって、それを感じさせてくれる開化堂さんの茶筒。
大手百貨店さんでも売ってたりしますし、
その知名度から言ってなぜここに?
とも思ってしまいますが
あらためて、
その美しさと理にかなった「モノ」に
ため息が出る程うっとりしました。


お次は、
富山の鋳物業、能作さん。

お酒に関する仕事をしてる関係で
どうしても錫という金属に比較的関心が強かったのですが
こちらは、その錫での酒器製作も手がけ
他にも真鍮製の風鈴を作っておられたりしています。

その風鈴を見たとき、
以前、タカシマヤでその風鈴を手にしていて
ここのだとはまったく知らずに
そのどこまでも伸びて行くようなか細く繊細で
それでいて澄んだ心地よい音に
心躍らされたのを思い出しました。

中でも今回こころ惹かれたのが
「KAGO」と銘打たれた錫のシリーズ。


元は、こんな平面なんですが
手で簡単に曲げられるので
こんな感じで用途に合わせて
自分で形状を変えて使えるんです。



錫の持つ柔らかさの特性をうまーく取り込んだ
なんとも斬新なアイデアに脱帽!

錫には、その柔らかさ故か
金属なんですけど
どこか温もりすら感じるんですよね。
そして、こちらの錫の商品は
それをさらに感じさせるかのように
鋭角でなくてどこかぽってりとするフォルムで仕上げてくれていて
なおさらそう思わせてくれます。

あと、こんな面白いものも作ってます。
これ、プレゼントとかにいいなぁ。



苔の盆栽なんですが、
苔の部分をハリネズミの針に例えるこのユーモアがカワイイ☆

もちろん、ハリネズミのフォルムも言わずもがなキュート☆
ハリネズミの部分は青銅のようです。


最後は、
富山にある越中和紙の桂樹舍さん。

実は、こちらもほんの少し前に知りまして。
先日原宿のBEAMS Fenicaに行った時に目にして
そのデザインのレトロ感と和紙のテクスチャーに惚れて
名刺入れを定期入れとして買ったんです。

こんなんです。


連れと現地まで行きたいねと話していた矢先の
このイベントへの出展だったので
楽しみにしてました。


これは、ほんと現物を触れていただかないと
その風合いが伝わらないと思うんですが
とにかく紙なのに結構丈夫で
和紙特有のゴロゴロ感というかゴツゴツ感というか
それがまた手に優しく響くんです。

今はまだレトロなデザインのものばかりですけど
ちょっとモダンなデザインのシリーズなんか入れてみたら
けっこう受け入れられるような気を一人感じてます。

で、ちょっと面白かったのがコレ。




鯉のぼりです。
これはかわいくっていい!
そして、なんといっても
現代では住宅事情が昔と違って窮屈だから
これならマンションでも大いばりで飾れますよね。

えぇ、もちろんベランダでなくてリビングにw



と、そんな感じのイベントでした。

他にも、
SIWAバッグを展開されてる大直さんや、
柔道着の生地でsasicoというバッグを作られてる武具メーカーのタネイさん、
あいかわらずカッコいい黒の切子を展示されてた薩摩びーどろ工芸株式会社さんなど

たくさん面白いもの、いいものがありました。

そして、
そんな各地のアツい作り手さんたちに
ぼーっと数ヶ月過ごしてしまった僕は
無言の叱咤激励をもらったような気がしました。

頑張らなきゃです。