4/23/2008

济南、晴れ。

壁伝いに聞こえる「キュッ、キュッ!」という音で目が覚める。
そのうち、その音に混ざって甲高い女性の声が・・・

朝からまったく・・・


お酒が少し残っているのか、頭がかすかに重い。

シャワーを浴びて、屋上に出る。
济南に来てはじめて太陽と顔をあわせた。

孙燕姿の「这一刻」と、 刘若英の「我很好」を聞きながら
昨日のこと、セシリアのこと色々と考える。




動かなきゃ。
自分が何をしに来たのか、忘れるところだった。


目を閉じて、陽の光をたくさんたくさん浴びて、風に吹かれるままに。


うん、気持ちの整理つけられたような気がする。


午後、セシリアとたつくん3人で「千仏山」へ。
頂上からの眺めがとても気持ちがよかった。

4/22/2008

痛飲、のち涙

今日は、たつくんと2人。

昨日までの雨が上がり、手ぶらで街を歩けるのがなんとも嬉しい。
芙蓉街をぶらつきながら小吃を食べ歩く。

チケットの手配、福州までのが見つからず上海まで戻ることにする。
戻るのって、感覚的に好まないんだけどこの際仕方ない。

夜、水路沿いにオープンする居酒屋?で食事。

例の小っちゃいテーブルと椅子、である。

生ビールがピッチャーで運ばれてくる。
お互いのジョッキに注ぎあい、ささ、カンパイ!



くぅーーーーーー、野外でこのスタイル。
うまくないはずがなーーーーい!

つまみは、B級グルメ。
店員に促されるまま頼むと、なんと出てきたのは

・龙虾 → ザリガニ
・田鸡 → カエル

だった。

店のおじさんに食べ方を教わりザリガニに挑戦!
昔、深圳で食べたことあったのに、すっかり忘れてら。
存外、泥臭くもなく普通にいただけた。



ただ、身ほとんどなかったけどねw

カエルは全身で登場!
昔、台湾で食べたときは足のみだったので
インパクトとしてはすごい。




ただ、おいしいの知ってるから、どんな形で出てきてもいけちゃういけちゃう!

酒もだいぶ進み、かなりテンション高めで宿に帰る。

部屋であれこれ話してるうち、セシリアのことで痛いところを衝かれる・・・

正直、僕の問題なので介入されること自体には「?」な
部分はあるのだけれど、
セシリアのこと考えたら、
やっぱり良くないな、悪いことしてるな、と
胸の中が済まない気持ちでいっぱいになっちゃって・・・

・・・視界がぐちゃぐちゃに歪んで声が漏れてしまった。

僕は、あの子を傷つけたいわけじゃないのに・・・

4/21/2008

あくまでも、想像。

セシリアの上司、友達とランチ。

うん、やっぱり一番かわいい。

哈尔滨料理のレストランだったんだけど
哈尔滨で一度も食べたことないものばかりだった・・・

食事中、友達から思わぬ質問。
(以下、フィーリングでかなり意訳)

A「ねぇねぇ、彼女いるの?」
僕「うん、いるよ」

しばし、中国の子達で何か話した後
A「それって、結婚を考えてる彼女ってこと?それとも女友達?」

この念押しに、思わず
僕「いや、単なる友達のことだよ」

あぁ・・・、言っちゃった。

そして・・・

A「ねぇねぇ、中国人の彼女ってどう?」
僕「できるなら、喜んで!」
A「じゃ、紹介してあげるね!」
僕「OK、よろしくね」

と、わずかな隙を置いて唐突に

A「ねぇ、セシリアなんて、どう?(ニヤリ)」
僕「えっ!?も、もちろん・・・」(冗談だよね・・・?)

このやり取りにたまらずセシリアが割って入る。

C「えっ!?ちょっ、なっ、何?なんてこと言うのよー!
  やめてよぉ!勘違いしちゃうかもしれないでしょ!?」

C「い、今のはあの子の冗談だからね、ね?
  だから気にしないで!ホント、ただの冗談なんだから!」

そう言いながら、
慌てて否定する彼女を、僕は意外な嬉しさで見てしまった。

もしかして・・・

まさかね。

でも・・・

4/20/2008

到达济南。

朝、8時くらいに济南に到着。

せっかくの再会なのに、あいにくの雨模様・・・。

改札を出てすぐのところで、彼女は待っててくれた。
あいかわらずかわいい。

タクシーでホテルへ向かい、チェックイン。

朝食を摂りに「芙蓉街」という、古い町並みの飲食街へ。
・・・が、早すぎたみたいw
あきらめて「麦当劳(マクドナルド)」へ。

その後、「跑突泉」という観光ポイントへ。
さすがに「天下第一泉」と謳うだけあって水はキレイ。



そうそう、こうした泉が70数個も沸いてることから
济南は別名「泉城」と呼ばれるらしい。

「芙蓉街」でランチ。
面皮という米製の和え麺?といった感じだろうか。
ピリ辛の味付けがビールにぴったり!(昼間っから・・・)



夜は、リサーチしてくれていた四川料理のレストランへ。
辛さはそれほどでもなかったけど、味がまとまっていたのでとてもおいしかった。
結構頼んだのに160元くらい。


↑たくさんの唐辛子と油の海に魚が入った一品。見た目ほど辛くはなかったよ。
 でも、インパクトはすごい!

こないだの青岛での海鮮料理レストランって、一体・・・

そうそう、プレゼントプレゼント。

すっっっごい喜んでくれて!
『今までで一番うれしいプレゼント!』なんて言ってくれた。
どれもこれも彼女のことを考えて選んだものばかり。
あまり時間のない中、がんばって選んでよかったなーと思う反面、
すごいほっとした。
難しいからね、プレゼントって。

『開けるのもったいない!』なんて言ってたけど、
賞味期限あるのもあるんだし、ちゃんと開けてねw

4/19/2008

バイバイ上海

ダニー、ダニーの友達ジェニファー、僕らの5人でランチ。

宿のチェックアウト時に、スタッフと写真を撮る。
実に気持ちの良い宿でした。


↑宿の内部。ホンットきれい。上海のユースは競争が激しいのでしょう。

来福士(ラッフルズ)の地下にあるピザ屋へ。
ジェニファーは、英語が堪能で実に社交的な子だった。

2軒目は、たつくんのリクエストで小笼包屋へ。
おなかを満たしダニーのホテルに戻る。

火車の時間までをここでおしゃべりしてすごす。
まず先に、のぶおくんが火車の時間が来てお別れ。

きちんとベトナムに抜けられますよう祈ってます。
まず、どっかでまったりするんだろうなーw

なんか、ずーっと英語ばっかりしゃべってる気がする。
中国にいる気がしないw

そして、いよいよ僕らの番。

2人は改札まで送ってくれたばかりか
ジェニファーにいたっては家が反対方向なのにもかかわらず
駅まで送り届けてくれた!
本っ当に、こういう中国の人の温かさはジーンときます。

なんとか、無事火車に乗車。


↑いざ、济南へ!

明日は、いよいよ济南。
セシリアに会えるのが今からすごい楽しみ。

お土産、喜んでくれるといいなぁ。

4/18/2008

上海、2日目。

ダニーに紹介してもらったユースがフルだったため、
僕らは(ひろくん、たつくん、のぶくん、僕)
そこに紹介してもらったユース[Blue Mountain Y.H]に泊まった。

中心地からは離れているものの
地下鉄4号線?「鲁班路站」の目の前にあり
内装もとても綺麗!
おまけにスタッフが親切!うーん、いい宿だぁ。

火車票を買いに行く。
明日発の济南行きをget!すかさずセシリアに連絡。
ここで切符をgetできなかったたかひろくんは、駅で再度挑戦するといって
ここでお別れ。どうか良い旅を。

昼食後、諸用を済ませ各自で行動。
ネットがいいところでアクセスできず、中国にフラストレーションがたまる。

浦东に渡り、外滩の景色を撮る。
夢中になって歩き回ってたら、約束の時間をとっくにオーバーしてた・・・

一時間後、見知らぬ土地で途方にくれる2人と無事、再会。
・・・ごめん。わざとじゃないんだ。

その間の話を聞いたら、なんか色々とあったらしい・・・

夕食を摂りながら色々と語る。
少し2人のことが見えてきた気がする。
たった3日前に知り合ったばかりなのに、こうしてお互いのバックグラウンドを
1対1の人間として話し合えるなんて、わくわくするなぁ、こういうの。

南京路で声をかけてきた女の子と、
意を決して別れていったのぶくん。




まさか、僕が部屋のドアを開けたときに
すでにそこにいるとは・・・



↑外灘の夜景。


↑蒲東の夜景。やっぱり、このテレビ塔イケてないよなー。

4/17/2008

上海到着。

期待して早起きしたものの、
あいにくの天気で日の出は拝めず・・・

ダニー(オーストラリア人)は、
お越しに来た僕たちを見て「マジ!?」って顔してまた寝ちゃった。

一眠り後、朝食。

いつの間にか、海の色が茶色くなってる。
河が近いに違いない。

しばらくして、ダニーに促されて甲板に出てみると
遠くに上海のビル群が見えた!

船のスピードで徐々に徐々に近づく上海は、
僕の興奮のスピードととても波長が合っていた。

下船。
あれ?Tシャツは?
何ももらえなかったー!? がっかり・・・

入国審査。
ジョッシュ(アメリカ)がなぜか裏へ連れてかれるハプニング。

数十分後、みんなで無事中国の土を踏めたジェラードを
ハイタッチでお出迎え!

『Welcome to CHINA!!』

さてさて、今回の中国。
どんな感じになりますことやら。


近づく上海の街と、お世話になったビール。

4/16/2008

鑑真号、2日目。

昨日寝るのが遅かったのか、
昼近くまでベッドでごろごろしてた。

昼食後、情報交換、読書。

夕食後、カラオケ大会があったので参加。

2曲歌う。


↑僕写ってないけど…こんな感じ。


日本の歌が多かったのと
帰郷する人たちが日本の歌を歌ってたのに驚いた。

みんなで卓球。
途中、中国のおじさんを誘う。
めちゃ強いw
さすがと言うべきか・・・

明日、日の出を見る約束をして就寝。

起きれるのか?

4/15/2008

いざ、鑑真。

12時。
鑑真号が、ゆっくりと港を離れだした。

とうとうきた。

学生時代からあこがれていてついに果たせなかった
船での海外渡航。

同部屋の子達が、旅人らしく
さっそく情報交換かと思ったら
なんだか僕が一番経験豊富な扱いを受けている。

うーん、なんか変な感じ。

とにもかくにも、
こうして鑑真号での2泊3日がスタート。




待ってろよ、中国。

4/12/2008

ミツカンスニーカー

船に乗るまであまり時間がないので、 

色々と買い出しにいきました。 

まずは、アキバへ。 
プライベートでアキバへいく事があるなんて なんだか変な感じw
 浜田電機をのぞくと、 
SDの2GB(Transend)がわず¥1,180!?
ちゃっかり1枚ゲットしておきました。

1月末に買った時には、 たしか¥2,000近くしたはず。(同じメーカー) 
うーん、フラッシュの価格の下落は相変わらずすごいですね。 

今度はそのまま線路沿いに北へ上がりアメ横へ。
 
ここでは、スニーカー探し。 
実は、今回の中国東北部旅行で履いていたPatrickを 
いく所まで行くぐらい履きつぶしてしまったのです。  当初は、今回の旅での反省点も含め
 雨にぬれても良いようなやつがいいなーと
(汚れが拭くだけで取れるのと、ある程度靴底に厚みがあるのが良いと学習) 
おぼろげにコンバースのワンスターなんかに目星を付けながら 
靴屋さんをうろうろしていたんだけど
そんな最中に、 
とってもキュートなスニーカーに遭遇♪ 
ロゴマークにいきなり目を惹かれたのですが、 
最初、ミツカン?とか思っちゃいましたw 
元々、緑という色が好きなので 
展示してあった、ライム/ブラウンのスニーカーに  目が釘付け。
店員のお兄さんに  早速お願いして履かせてもらう。
ワンスターも履かせてもらったんだけど、
それと比べ、 

・生地?が薄くて足にフィットする感じ。
・全体的に高さがないのでゴッツイ感じがしない。
・クッションも入ってるみたいで  かかとに感じる弾力が心地いい。
・これは、長時間歩いても疲れなさそう。
・ 皮が柔らかいのでなんか足に良くなじんで気持ちがいい!
・靴底がライムグリーンなのもポップでかわいい☆

 と、いうことでこちらのスニーカーを購入。
今日見るまで知らなかったけど結構老舗なブランドのようです。

いくら旅だからといって、コストだけで選んだらつまんないもん。
せっかくなら好きなもの身につけたい。
そんなちょっとした気持ちのお買い物です。


4/07/2008

甘酸っぱい2日間

それは大連に到着した日に届いたメールだった!


実は、この旅のはじまりに
かねてより文通をしていた子にメールを送っていたんだけども、
その返事が来ていたのだ。

当初、今その子のいる街に行って会おうと考えていたのだけど
その子からのメールによると
4月になったら青島に旅行に行く予定だとのこと。

そもそも、こちらも青島経由で南下を予定していたのもあり
ルート的にはまったく問題がない。

後は、日程。

数回のメールをやり取りするうちに
それさえもクリアできたのだ。

なんていう偶然の重なり。

それが決まってからというもの
その子に2年ぶりに会うというイベントに心が逸って仕方がなかった。

そして、大連を出て烟台を通過し一気に青島へ。

翌日、彼女からのメールを受け取り
火車駅で待ち合わせ。

火車駅に着くも、1度しか会っていない間柄。
容易に見つかるわけもなく、電話をかける。
「どこにいる?」
「チケットオフィス」
「僕もだよ」
「えー、どこ?どこ?」

そんな会話をしてる間に、視界にきょろきょろとする姿を発見。
近づき、肩をたたく。

目が合った瞬間、どちらからというわけでもなく
お互いのこの再開に期待していた強い想いみたいなのを確認するかのように
手を強く握り合った。
初めて会ってから、2年ぶりの再会。
しかも、お互い勝手のわからない別の街で。
なんだか、とってもこの状況が素敵な連鎖の上に成り立っているような感覚。

それから、二人で青島の街をぶらぶら。
お約束の観光ポイントへ行ったり、つたない外国語で話をしたり。

長い間、勝手に脳内で作り上げてしまっていた彼女のイメージが
あまりにもズレがないことに驚く。

シャイだからと言って写真に撮られるのを恥ずかしがったり
見るもの見るものに子供のように無垢な目で興味を示したり
麺をすするのに、音を立てないように気を使ったり
鼻をきちんとティッシュでかんだり
道行く人に尋ねたら必ず「謝謝」と笑顔で礼を言ったり
今までで一番控えめなトーンで「ア?」と言ったり

そのどれもが、僕の中での彼女と近い状態だった。

今まで見てきた、そして今も周りにいる同年代と思しき
カップルと比べてもその仕草には、奥ゆかしさが感じられる。

僕は、彼女に夢中だった。
恋人ではないけどもしかしたら友達以上?という
ぎりぎりの距離感
たまにお互いの腕と腕が触れると、
いけないことをしたかのようにさっと身を離すものの
でもやっぱりもう少し近づきたいという葛藤。
筆談をしようとするときにペンと紙を渡すたびに
かすかに触れるその指にとても胸が高鳴る。

「さむーい!」と言う彼女に
差し出す上着のないことに悔やんだり
奮発したレストランで舞い上がって
とても食べづらいカニ海老なんかを頼んでしまったり。
嫌がるのに無理言って、なんとか写真を撮らせてもらったり。
「明日も一緒に回ってくれる?」と言われて
二つ返事で即答したり。
彼女が飲まなかったから、青島ビール博物館でビールを飲み損ねたり

翌日、彼女が駅の改札で群集に消えていくまでの時間は
本当に地に足がついていないというか
夢見心地の時間だった。
また会えるよね、と約束し僕らはまた一人になった。

こんな甘酸っぱい時間をすごしたのはいつ以来だろう?


だからって、
気を緩めすぎたのか
鮮やかにカメラをスられちゃどうしようもないっつー
せっかく撮った彼女の写真も
一緒に回った青島の風景も
うたかたの夢のように消えてしまいました・・・。