6/30/2008

ビザ延長完了! 丽江

AM8:30.

定刻どおり、シャッターがあがる。

気だるそうな係の女性が
その前で待っていた僕に
「もういるよ」的な暖かい視線をくれる。

パスポートを渡すと
「今どこに泊まってるの?」
「今もそこに泊まってるの?」

と、聞かれる。
ユースのカードとレシートを見せる。

その確認が取れたのか
書類をくれ、記入するように言われる。

記入後、
男性の係の人がつたない日本語で
「明日の受け取りでも平気ですか?」
と言ってくる。

どうやら、
機械が新しいらしく
まだ操作に慣れていないとのこと。

が、
「午後には出たいので何とかなりませんか?」
と、ごねると
いやな顔ひとつせずにカチャカチャパソコンに向かいはじめる男性。

顔写真をウェブカメラで撮られるw
大連でもそうしてたけど、それでいいのか?と思う。

しばらくして、
「内容を確認してください。」
とプリントされた内容を渡される。

「大丈夫です」

そういうと、パスポートにぺたりと添付してくれ
こちらに返してくれた。

これにて、無事ビザの延長完了!

所要時間、わずか20分!

大連のときの騒ぎが嘘のようw

ただ、期間が
フリービザ切れてからの1ヶ月じゃなくて
申請日(つまり今日)からの1ヶ月になってました。
早くやってくれただけありがたいので
良しとしますw

でもさすが雲南。
旅行者に優しい!

ぼくのわがままに対応してくれた
係の男性にも感謝感謝! 多谢您!!

すぐさまその足でバスステーションへ向かう。
13時発の成都行きのチケット(寝台バス)も
無事ゲット。

いよいよチベットに向け動き出した感じです。

と、その前に麻婆豆腐は、食べとかないとね。

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☆ビザ延長情報☆

場所:丽江市公安局
価格:160元
所要時間:20分
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6/29/2008

丽江粑粑

朝、古城内を散歩。
早い時間であれば、
まだまだ観光客が這い出してくることが少ないので
新鮮な空気を吸いながら
ゆっくり歩いて
往時の雰囲気をたっぷり満喫できます。

丽江の朝は、
辻々に簡易式のご飯屋さんが出ます。

主に、あまり調理をしないですむもの。
たとえば、包子なんかの類。

その中に、丽江粑粑というのがあります。
うまく説明できないけど
丽江風のパンケーキといった感じかな。

济南で食べた油旋によく似ている。

↓油旋。


ただ、油旋より大きくて、卵を落としてくれる。
なので、1個だけで充分おなかが膨れるボリューム。

鉄板にたっぷりの油をしき、生地を広げながら揚げるように作っていく。
ねぎと卵を落とし、火が通ったら完成。



見よ、この出来立ての御姿を。


たっぷりの油がきっとポイントなんでしょう。
そとはカリッとしているのに、
中は、ふわっとしていてもっちもち!

ここのお母さんのやつが特別なのかわからないけど
本当においしくて、たくさんの人が
ひっきりなしに足を止めて買ってるのも
なんだか納得してしまいました。

こんな幸せな朝食っていいですよね。

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料理名:丽江粑粑
買える場所:丽江古城内?
値段:4元
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6/28/2008

あの時は、2度とない@丽江

昆明からの豪華バスは思いのほか時間がかかり
19時になりそうなくらいに丽江に到着。

さて、人生3度目の丽江です。

ここ丽江も昆明と同じく
4年の月日がとても街を変えてしまっていました。
バス停が変わるのは、正直、ツライw

当時の記憶を思い出し思い出し、
古城の入り口からずんずん奥へ入っていく。
そして、4年前にたくさんの思い出を作った場所
「贤林客栈」へ。


しかし、中に入ると何かが違う。
あれ、アホンは?
すると目の前の男からとんでもない言葉が。

「アホンはいないよ。去年、オーナー変わったんだ」

「はぁ?」

てーと、
その、つまり

ママもアホンも犬のサクラもいないってこと?
あぁ、たらればであのときの写真持ってきてたのに~

しかも、その新しいオーナーと思しき男からは
アホンたちの今は知らないとの言葉も。

とってもとっても悲しい。

アホンの微妙な日本風料理はともかく
おいしい中華料理を囲んで、サクラを膝に乗せて
ママと中国語のレッスンをしながら…
って、勝手に想像してたのにー。
すっかりこの宿は中国人宿と化してしまってました…
なので、退散し6年前に泊まったユースへ。

この悲しさに追い討ちをかけるように
変わりきった丽江の街が僕を取り囲む。

古城の入り口のところは
水車の周りが立派な広場になり
広場の周辺に新しい建物や通りが。



そして、以前にもましてうじゃうじゃといる
国内観光の御仁方。



あのころはよかったよねー、なんて
言いたくないけど言わずにはいられない
それほどまでのテーマパーク化。


僕は思いました。
もはや、ここは丽江ではない、と。

それでも、
ある程度端っこにあるユースでは
中心地の喧騒が嘘のように静かで
変わることのない青い空が
僕の心を癒してくれます。

夏の雲南、とてもとても綺麗。
この緑と空の青が見れただけでも
よかったなと思わせてくれます。



失ったものは、
あのまばゆい夏(ちなみに冬だけどね)は
もう戻らないんだと
昆明と丽江で痛いほど思い知りました。

今を受け入れるしかないんですよね。

幸い、宿とかの物価が変わってないのが
嬉しかったです。

同部屋のイギリス人から
相変わらずここでのビザ延長はイージーだとの情報を得ました。
生の情報なのでほぼ間違いないでしょう。

今日は公安お休みだったので
週明けに再トライです。

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宿泊先:丽江古城国际青年旅舍
タイプ:ユースホステル
部屋:ドミトリー(10人部屋)
料金:30元/1泊(会員は25元/1泊)
備考:24時間温水シャワー。
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6/27/2008

4年という歳月。昆明

僕が前回昆明に来たのは4年前のことだった。

そのとき見た光景が
今日、昆明の街を歩いていて
次から次へと湧いてきた。

前から都会だったけど、
それにもまして都会になった昆明。

ヴィトンなんかが入ったビルが出来てたり
歩道が広く整備されていたり。

思い出のカフェの前を通りかかったとき
ものすごい立地のよかったその店は、
開発の波に押されて潰れてしまっていた。

まだ最近のことなのか、
連絡先が残されたままだった。

あの時、
僕に接客業、否、仕事に取り組むということを
教えてくれたあの少女はどうしているのだろう?
そんな思いが頭をよぎった。

新しくなっていく街の裏側では、
当時歩くことのなかった地区に
相当昔の面影を残した薬屋の通りがあった。

まるで映画のセットのようなそこは、
開発の波に飲まれるのをじっと待つかのように
ひっそりと存在していた。

変わるもの変わらないもの。
4年という時間は
面影を奪うには充分たる長さなんだなとしみじみ思う。

2つの昆明を見て
一人、もののあはれを思ったりした。

6/24/2008

凤凰

鳳凰に来ました。
いつぞやNHKの番組で見て以来
いつか行きたいと思っていた場所。


坏化からバスで2時間30分。
くねくねした山道を進み鳳凰に到着。

バス停から徒歩10分くらいで
川沿いにある古い街並みへ。

実は、鳳凰へ向かうバスの中で
隣に座ってた女の子が話しかけてきて
あれこれ話してるうちに
その子が鳳凰の子らしく案内をしてくれることに。
「私についてきて!」となんとも心強いお言葉。

そんな彼女に連れてきてもらった川沿いの宿。
1泊100元のところ、80元まで彼女の顔?でまけてもらう。
それでも高いなーと思ってたんだけど、
ベランダからのこの景色見たら
有りかなと思いチェックイン。
バス・トイレつきでツインだったから妥当な値段ではあるよね。

アルバム 凤凰


荷物を置き、
彼女の母親が迎えに来てくれてるというので合流。
そしてそして、ご好意でご飯をご馳走になってしまいました。
食事中に妹が合流し4人でお昼ご飯。
やっぱり中華料理はみんなで食べるのがおいしいねー。
こういう中国の人の温かさにいつもいつも
助けられてるなーとしみじみ。

そういえば、ここ湖南の料理は中国でも1番辛いのだそうな。
特徴としては、辛くて酸っぱい味のようです。

こんな料理を食べました。

莎络菇(きくらげ?のようなものの炒め物)
アルバム 凤凰


食事後、彼女に誘われ街を散策。
世界遺産になってはないので外国人はほとんど見ないけど
国内の観光客はものすごい数!
ま、それも納得の街並みとのんびりした雰囲気。

まず古い建物がしっかり残ってて
街としての趣があること。
そして、河があってそれと共生してることが
いいなーと感じたポイントかと思う。
そして、そこに暮らす人々が
いくら観光地化されてそれを生活の糧にしていようとも
ガツガツしてないw
けっこうほっといてくれるのはかなり大きいかも。

夜、ベランダから
観光地特有のライトアップされた夜景を見ながら
ビールを飲む。

うむ、ここはかなりのビールスポット。
気を許したらついつい長居してしまいそうです。

↓左がバスで知り合ったミャオ族の女の子。隣は妹。

アルバム 凤凰
 


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6/21/2008

1泊5元!?@怀化

桂林からの火车が、
予想に反しその日の深夜に怀化に到着。

えぇぇ、地理感覚全然わかんないよー。
なんて、そんな心配も站を出ると
いつものようにたくさんの客引きがいらっしゃったので
無事解決。

そのうちの一人についていって
站前の招待所に1泊30元で泊まる事に。

なんか、部屋のドア壊れてたりしたんだけど↓



入り口に、きちんと門番みたいな人がいて
(ずーっとテレビ見てるけどね)
その人が都度開けてくれるみたいなのでOKした。

荷物を置いて一息ついたんだけど
なーんか、寝付けない気分だったので
夜の街へ散歩しに出かける。

怀化の站舎。↓
中国の站舎はどこも立派だなーと関心。
中の構造はいたってシンプルなんだけど。



近くの売店で啤酒を買い、
散歩スタート。

このビール、水みたいに薄かった。
ベトナムのビールを思い出した。



站舎を背にして左側のエリアを歩いていたら
裏手のほうにピンクの明かりの通りを発見。

中は確認しなかったけど
きちんと灯りがついていて
入り口に座っている女の子がいたので
間違いなく営業はしていた模様。

そこからぐるっと周り、
站舎を背にして右側、泊ってる招待所のほうに戻ってくる。

果物屋台のおばちゃんにちょっかいを出してたら
知らない果物?があったので
明日の朝食用に買ってみる。

お金を払ってバイバイしたときに
突然おばちゃんの口から
「サヨナラ」
という言葉が飛び出しびっくり!

言った本人もなんか知らないけど照れ隠しか
すごい大きな声で笑ってた。
かわいいよ、おばちゃん。


招待所の前にある看板を何気なく眺めてたら
な、なんと1泊5元の文字!?



写真とってたら、そこの客引きのおばちゃんや
前の食堂のおじちゃんなんかが寄ってきたので
この5元についてすごい驚いたことを伝えると

「ソファーだけどね」
と、近くにあったソファーを指しながらおばちゃんが言った。

えぇ!?なに、それ。
もうそんなんだったら金取んなくても良くない?

うーん、
以下に安いとはいえ
リスク高すぎw

さすがに、これは・・・。

1泊5元!?@怀化

桂林から怀化までの火车が
予想に反して夜中に着いてしまったので
ここで1泊。

全然地理的感覚わからないよー。

なんて心配も束の間。

站を出ると、
すぐに客引きが寄って来た。

站前の招待所で30元があったので
そこに泊まることにした。

ドアとか壊れてたりしてたけど、
ちゃんと入り口に門番がいて
その人が都度開けてくれるというのでOK.


荷物を置いて落ち着いたものの
なんかすぐに眠れる気がしなかったので
街へ出てみることにした。

站を背にして右側の方で泊まったんだけど
左側のほうまで行ってみる。

すると、
ちょっと裏手のほうに
懐かしい?ピンクの灯りのストリート。
お客が入ってるのかはわからなかったけど
入り口にもたれるようにおねーちゃんたちが
こちらに視線をくれてたっけ。

散歩の友に買ったは、おそらくここらへんの地元銘柄と思われる
「珠江啤酒」。
スッキリグビグビいけてしまういわゆるアジアンラガーな味わい。

ぐるっと辺りをまわってきて、
站の前の柵に腰掛けてぐびりとやる。
中国のちょっとした地方都市になると
駅舎が必要以上?に大きい。
ここ怀化もご立派なこと。


宿の方に戻る途中、
一泊5元と言う未だかつてない価格を発見!
アバウトに1元≒15円て考えると、1泊75円だよ!
なんていう価格破壊!
ていうか、
単位が「間」じゃなくて「床」になってるし!

看板の写真撮ったり、凝視してたら宿の人らしき人らがわらわら寄って来たので
どんな内容なのかと思って聞いてみると
「ソファ」って言ってた...雑魚寝みたいなもんなのかなぁw



朝ご飯用に、屋台で果物を購入。
黄色いのが「李子」(あんず)、緑が「香瓜」(小メロン?)だそう。


この果物を買って買える時、
屋台のおばちゃんが突然「サヨナラ」って言って
照れ笑いのあと爆笑してた。
ああいう人たちも、実は僕らに興味があって
コミュニケーションとってみたいんだ。

なんだかとってもかわいい。
そして、ああいう市井のおばちゃんたちにさえ
「サヨナラ」という日本語は浸透してるんだと思うところがあった。

でも、こちらから日本人て言う前は
ここでも一様に「新疆人」て言われたっけ。
そんなに顔濃いかねー?



6/20/2008

石頭城

陽朔二日目。

朝方降ってた雨もあがってみたいなので
マウンテンバイクを借りて、
いざ近くにあるとわかった「石頭城」へ。

宿のマスターに聞いたら
「2時間30分はかかるよ、遠いよ?」
と言ってたけど、
こういう時って大体みんな多めに言うじゃない?

だからきっとそんなにかからないだろうと
たかをくくって出発。

宿を出るとき、目的地とは反対方向へ。
実は、もらった観光マップの中に
自転車用のサイクリングロードがあるらしく
どうせならそこを通って風景でも眺めながら行こうと思ったって訳。

しかし、これが大誤算。
途中までは順調にきてたんだけど
舗装された道路から脇に入ってからと言うもの
道標はないし、現地の人に聞いても
よく分からないようだし…

それでも、地図を見せながら
そっちにいけることを確認しつつ
進んでいったのだけど
ついに、道がなくなっちゃった…

うーん、これはもうどうしようもないな。
ということで、ホテルのほうへ引き返すことにした。

昼飯を取り、時間を見ると15時前。
よし、再トライするか!

と、ペダルを漕ぎ出す。

いやー、こっからが長かったw
ひたすらこいでもこいでも一向に目的地は見えてこない。
しかも、アバウトな地図しか持ってないから
行き過ぎてないかとか色々不安になったり。

それでも、おしりの痛みと我慢比べしながら
なんとか最初の目的地、葡萄鎮に到着。

で、こっから曲がらないといけないのだが、
バイタクの運ちゃんに聞いたら
「自転車じゃ遠いから乗っていきな」と言うばかり。
しかも、50元で往復ときたもんだから
そんな値段に負けたくないと、
ついつい身体はかなり疲れてたものの
再びペダルを漕ぎ出す。

葡萄鎮から石頭城までの道は
舗装がされてないばかりか
かなり大きな石がごろごろしていて
走るたびに振動が身体に響く。
正直、自転車で来てしまったことを後悔…

それでも、宿を出てから2時間40分後
無事、石頭城に到着!
アレ?でも表示は「古石城」になってるw

到着の感慨に浸るのもそこそこに
村の中に入ってみる。

かつての「宝山」のように
目を奪われるような雰囲気がしっかり残った所ではなかった。
すでに、新しい家には煉瓦が使われていて
古くからの石で作ってある家は
寿命とともに消えていく運命のようだ。

それも仕方のないことだなと思いつつ
なくなる前にこういう村が見れたことをうれしく思った。

それに、ここまでの道中で見た
あの山と田園風景の綺麗なことと言ったら。

もう、それが見れただけでも
おしりの痛みに耐えてペダルをこぎ続けてよかったな、と。

ちなみに、
帰りは下りが多かったからか1時間40分で陽朔に到着!

久しぶりに身体を酷使したから
夕食で飲んだビールが実に旨かった!

6/17/2008

香港発。

香港島をぶらぶら。

SOHOとかいうエリアは
新進アーティストやデザイナーなんかが
集まるところだそうで


と、そんな情報は後から知ったのですが
坂の途中に気になるお店を発見。
lianca


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中に入ると、
そこは
かわいい革製品を扱うショップさんでした。


写真は撮れませんでしたが
店員さんが宝生舞似でかわいかったー。

もちろん、
商品もかわいかった!
地名?のCentralっていうのを入れてるあたり
気持ちがこもっていてとても好感が持てました。

手持ちがあまりなかったのと
これから荷物増やすのもいやだったので
何も買わなかったですが
次来たときには、何か買いたいなぁ。

6/14/2008

ふたたびの香港

戻ってきました。

なんか、
中国の長期ビザ取得がめんどくさい事になってるみたいで・・・

直接事務所行ったら
中国での
宿泊先の予約のわかるものと
アウトのわかるチケットか何かがないと
申請できないって言われた。



えーい、こうなったら
ノービザ入国だ!
15日間でまずは耐えるしかあるまい。

6/11/2008

孔雀-我が家の風景-

1977年、文化大革命後の中国。

どこかの街のごく普通の家庭を舞台に
そこに暮らす家族の姿を描いた作品。

予備知識なしで観たからか
映画が終わるまで
主旨がはっきりと理解できず…

これは、事前にイントロダクションを読んでから
観ないとモヤモヤする作品。

当時を生きていた中国の人たちには
きっと共感できるものがたくさん散りばめられてるんだろうな。

残念ながら、
僕にはそれがないので…

ただ、
全編に渡ってはびこっていた閉塞感。
これが当時、
少なからず彼らが皆抱いていた感情なんだろう。

今を生きる中国の人はどうなんだろう?
激しく変わる今の中国。
そこで生きる彼らの感情に興味がわいた。

主演?の张静初(チャン・チンチュー)がすごい綺麗!
その雰囲気に思わず目を奪われた。
今度の「雲南の花嫁」観てみたい!
監督も「雲南の少女 ルオマの初恋」の章家瑞(チアン・チアルイ)だし楽しみだ。

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監督:顾长卫(クー・チャンウェイ)
製作国:中国
製作年:2006年
出演:张静初(チャン・チンチュー),ファン・リー,ルゥ・ユウライ 他。

東京物語

小津安二郎監督の

日本映画を代表する作品。

作品中に出てくる
当時の日本の風景には正直わくわくした。


でも、
親夫婦に代表される各人の会話のやり取りを聞いて
不思議と苛立と言うか、
厭な感情が心の底の方で蠢いた。

んー、なんて言うのか
じれったい。

必要最低限、それより少ない言葉で意思の疎通を図る。
これで上手くいってれば良いのだろうけど
もっときちんと伝えれば良いのに、と。

あまりそう振る舞わない自分が思うのもどうかと思うけどw

現代に限らず、
いつの時代も
親と子供と言うのはなかなか相容れないものなんだなぁ。
親子の関係と言うものを改めて考えさせられる映画だった。


ふと、
少しでもこの映画で描かれている日本人の感覚に
「?」と感じてしまった僕、
それが良いとか悪いとかはわからないけど
明らかに新世代なんだなーと思ってしまった。

これ、そうない感覚だと思う。
結構自分で自分にゾッとしたと言うか、新鮮な発見だった。

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作品名:東京物語
監督:小津安二郎
製作国:日本
製作年:1953年
出演:笠智衆,東山千栄子,山村聡,三宅邦子,原節子 他。

6/09/2008

忘不了

香港の映画、「忘不了」(邦題:忘れえぬ想い)を観る。

忘れたくたって、忘れられない。
きっと誰にだってそんな事のひとつやふたつ、ある。

それが、最愛のヒトを不慮の事故で失くしてしまったというのなら
尚更なのかもしれない。

厭でも朝はやってくるし
誰も待ってはくれない。

いつかは前を向いてその足を前に出さないといけないんだ。


後半、主人公が亡くなった恋人に向かって
「あなたのこと、忘れなくちゃ」
と呟くシーンがある。

忘れようとしたって、この先だって忘れられないかもしれない。
いや、忘れられないと思う。

でも、やっと前を向く決心がついたよ。
そういう事なんだと思う。


映画を観ながら
頭には、過去に出会って別れた子や
今も関係の続いてる子との事が浮かんだ。

今でも、鮮やかなほどに良く憶えてる。
忘れようったって、忘れられない。

そのどれもが、
たとえあの時には辛かったことでも、
今では全て眩しく馨しいひとつひとつ。

忘れるってことが
まるでそれらを否定するかのように思えてくるからかな、
僕には、やっぱり忘れるなんてできないや。

どんなに女々しいとかって言われてもね。

またいつの日か、ふっと思い出すんだろうな。

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タイトル:忘不了(邦題:忘れえぬ想い)
監督:爾冬陞(イー・トンシン)
出演:张柏芝(セシリア・チャン),刘青云(ラウ・チンワン),原島大地 他
製作国:香港
製作年:2003年
公式サイト(日本):http://www.wasureenu-omoi.com/