小津安二郎監督の
日本映画を代表する作品。
作品中に出てくる
当時の日本の風景には正直わくわくした。
でも、
親夫婦に代表される各人の会話のやり取りを聞いて
不思議と苛立と言うか、
厭な感情が心の底の方で蠢いた。
んー、なんて言うのか
じれったい。
必要最低限、それより少ない言葉で意思の疎通を図る。
これで上手くいってれば良いのだろうけど
もっときちんと伝えれば良いのに、と。
あまりそう振る舞わない自分が思うのもどうかと思うけどw
現代に限らず、
いつの時代も
親と子供と言うのはなかなか相容れないものなんだなぁ。
親子の関係と言うものを改めて考えさせられる映画だった。
ふと、
少しでもこの映画で描かれている日本人の感覚に
「?」と感じてしまった僕、
それが良いとか悪いとかはわからないけど
明らかに新世代なんだなーと思ってしまった。
これ、そうない感覚だと思う。
結構自分で自分にゾッとしたと言うか、新鮮な発見だった。
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作品名:東京物語
監督:小津安二郎
製作国:日本
製作年:1953年
出演:笠智衆,東山千栄子,山村聡,三宅邦子,原節子 他。
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