7/04/2008

夢見る少女@成都

九寨沟行きの切符を買った帰り。

北站でバスを乗り換えようとした時、
無常にも目の前を目当てのバスが・・・

すると、
僕以外にもそのバスを乗り過ごした親子が。

女の子は、
停まってくれなかったバスに
「何で停まってくれないのよー!」
的なことを言ってるようで
そんな折に、僕とふと目があった。

「行っちゃったね」
そんな意味を込めて
彼女に肩をすくませて見せた。

彼女は、僕が持っていた地図を見るや
「ねー、ねーこれ見せて!」
と、日本語の書いてあるシムズの地図を広げた。

程なくすぐに次のバスが来て、
僕らは乗車。

彼女は、いったん返してくれたあの地図を
また見せてと言い、
なにやらジロジロと見つめていた。

お母さんが、
「あなた、どこから来たの?」
と、聞いてきたので
日本からと答えると、
「あら、新疆人かと思ってたわ。」と。

あ、今回もまたお決まりのフレーズ。

しかし、
外国人とわかると女の子に向かって
嬉しそうに何かを言い出した。

そして僕に、
「あなた、英語できる?」 と。

「少しなら。」
日本人的な回答をすると
それを聞いて女の子が大喜び!

なんでも、英語を習ってるみたいで
その英語を是非披露したいらしい。

「うんうん、是非是非!」と、促すと
僕の目の前の席から身を乗り出しながら、
覚えたての英語を精一杯披露してくれました。

「わたしの名前は、アンナです。
 10歳になります。
 私は中国が大好きです。
 中国はとても美しい国です。
 私は卓球をするのが好きです。
 それから、山登りも好きです。」

そんな彼女に、
「どうして英語を勉強しているの?」
と聞いてみると

「20年後になったら、イギリスに行くの!」
と、おっきな目をキラキラ輝かせながら答えてくれました。

きっと、英語で表現できなかった理由に
その子のたくさんの夢が詰まってるんだろうな。


「ねーねー、一緒に写真撮ろう!」

と、彼女にせがまれ親子のカメラに収まる。
こういうときに限って、無精ひげだったりするのよねー
と、自分にちょっとイラっとする。

僕のカメラにも
快く応えてくれた彼女。

お兄ちゃんは、
君の夢が叶うのを遠くで信じています。

だから、
いつまでもその目の輝きを忘れないでね。



翻って・・・

自分は目の輝きを取り戻せたかな?
名前負けだけはしないようにしないとね、
「ね?輝?」

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