9/30/2008

ワルボロ

この小説の原作者、ゲッツ板谷を知ったのは
学生の頃だったかな?
「インド怪人紀行」という本を読み、
文体のリズムの良さと、読み手との距離の近さ
文学文学してない所、

そしてなんと言っても
当時友達3人でインドに行ったんだけど
(実は、それが初海外だったんですねー)
その時に、バラナシで出会った
ものすごく日本語が上手い怪しいやつ。
そいつがその作品にも登場していたという縁で
とっても親近感が湧き、
以来名前をバッチリ覚えてしまったライターさん。

で、この映画の原作も
バッチリ読ませてもらい
期待しての映画鑑賞でした。






…が、

まぁ、やっぱり尺とかに規制がある訳なんだろうから
難しいんだろうなーと。

映画では、綺麗に描きすぎちゃってるよね。
キャッチフレーズに
「ワルくてボロかった」と出している以上、
その部分をたっぷり描いてほしかったなー。

そう言う部分の描写がすごい魅力的な人だと思うし
たんなる青春ケンカムービーじゃ…
そうじゃないから面白かったんだし。

それこそ、
デビューしちゃった主人公が
どうやって必死に成り上がろうとしたのか、とか
必死にもがく点に絞ったら見方かえられたかも。

キレイにまとめちゃったのが
この原作の魅力と相容れなかったために
最大の致命点となっちゃった感じ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作品名:ワルボロ
監督:隅田靖
製作国:日本
製作年:2007年
出演:松田翔太、新垣結衣、福士誠治、戸田恵子、他。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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