2/15/2012

神奈川県北蔵元訪問①清水酒造

地元神奈川には15軒の酒蔵がありまして、
(休蔵してる蔵もあるよーな)
その全てが県央より西っ側にあります。

いつも離れたところのお蔵元さんに気がいってるクセに
実は地元のお蔵元さんに全然伺ってない自分がいまして...

休みもなければお金もない状況で
如何に効率よく生産者を訪ねようかと去年あたりから思うようになりまして、
地方へのルートをワクワク・きゃっきゃしながら調べるのも
もちろん面白いし行けたらそれにこしたことはないんだけど
どーにもそれは色々とリスクが高いだろう、と。

そんな中で辿り着いたのが「原点回帰」というキーワード。

やはり身の回りのところから広げていくのが理にかなっているわけでして。

と、いうことで
今回選んだのは県の北側にあるお蔵元さんへの訪問。

JR橋本駅からバスに揺られること2、30分。
まずは最初の目的地「巌乃泉」醸造元、清水酒造に到着。


バス通りの道路沿いにしれーっと構えていらっしゃいました。
ただ、このお蔵元さんに事前にアポ取ったところ
「造りも終わってしまって見るものもないので...」なんて
電話越しでやんわりと断られてまして(笑)

それでもどんなお蔵さんなのか見れるところだけでも見てみたいし
お酒も買えるみたいだし、ということでの訪問です。


ガラガラっと戸を開けると、販売所となっている土間は
酒粕のいい匂いで溢れてました。

お母様とおぼしき女性が
こちらの存在など気にする呈もなく、
ただただ黙々と酒粕を袋に詰めてました。

そのすぐ奥手にいきなり甑釜があって
けっこうビックリ。
そこを眺めたり、陳列されている商品を見てたりしてたら
いつの間にか後ろに若い男性の方が。

もしや?
と、思ってあれこれ話しかけてみると
こちらに気を使ってくれたのか
「せっかくなので、ご覧になってみますか?」と
何とも嬉しいご提案!

すかさず乗っかり拝見させていただくことに。

 パッと見はコンパクトな蔵なのかと思いましたが
予想以上に奥行きのある造りでした。
なんでも、昔は間口で税金が変わったそうで...

って、京都でそういうのは聞いたことあるけど
こちらでもそういうことがあったんですねー。

そうそう、実はこの清水酒造様は
約260年の歴史を持つ神奈川最古のお蔵元さんなのです。

今の当主で確か10代目とおっしゃっていたかと思います。
ちなみに、男性の話し振りからすると
どうやら彼はその息子さん、つまりは次期当主のようでした。

道具類もかなり年季の入ったものがちらほら。
貯蔵タンクの文字が旧漢字で表記されてたのはちょっとときめきました(笑)

「灘琺瑯 xx石數」的な感じだったような...
字の羅列は曖昧だけど「數」という漢字がやけにインパクトありました。

詳細な石数とかは伺えなかったですが、
5、6人で造ること南部流っぽいこと
宮水の話など
あれこれとお話を聞かせていただきました。

突然の訪問にも関わらずご丁寧に応対頂きありがとうございました!

願わくばいずれどこかのイベントなどでお会いしたいものです。

ちなみに...
これ書くのに一応神奈川県酒造組合のHP見たら
まだ住所が津久井町のままだった...


 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
蔵元名:清水酒造(株)
代表銘柄:巌乃泉
住所:神奈川県相模原市緑区中野1322
アクセス:JR橋本駅北口より神奈中バス01系統に乗りおよそ30分。
奈良井バス停下車徒歩1分。
 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

0 Comments: