11/12/2012

八丈島 序章(ていうか、幻の青ヶ島行き)

一年ぶりの連休。
なんと今年は偶然にも自分の誕生日を含んでいたので、
これはちょっととっておきの場所に行きたいなーとあれこれ思案。

いくつかあった候補から、
マイルが溜まっていたのと時間的制約内で移動時間が少なく
きっちりオフ感が感じられるところ、
そして見るべき造り手たちがいるところと言う理由で
青ヶ島に弾丸で行こうと思った。

誕生日の夜に青ヶ島で満点の星空を見上げられたらすごいなーって。

そもそも若かりし頃に「青酎」と出会って
それにハマってしまった時からの憧れの場所。

日本最後の密造酒(おそらく)。
一つの名前、蒸留所だけど、造る島人が複数人いて
その人たちで全く味が違うこと。
今でも麹づくりから自然のものを使う伝承的な手法を残す唯一の島酒。
(一部の方の造り方だけですが)
土地の人による土地のもので造る土地の人の為の酒というスタイルを
おそらくもっとも色濃く残しているお酒。


島としても二重式のカルデラ火山を持ち、
日本で一番人口の少ない村でもあり、
(ちなみに日本で一番長い村は吐噶喇の十島村)
住所は「無番地」。


そんな島が伊豆諸島の最南端。
つまり、東京都にある。

東京にある絶海の孤島。

つまり、秘境。

むはー。
そんな単語が並んだら行きたくてたまらないのであります。




今まで行ったイベントで島の人に聞いたりしてはいたけど
改めてアクセスを調べると
東京から直通はなく、
八丈島からフェリーかヘリで行けるとのこと。

なるべくローカルでゆっくりな移動手段が好きなんだけど
断崖絶壁の青ヶ島は、
なんとフェリーの就航率が50%!?

これは時間をお金で買ってでもヘリしかないか...
と、予約の始まる予定日の1か月前に電話をしてみるも
なんとすでに満席で4席のキャンセル待ち!!!

それもそのはず。
青ヶ島までのヘリは1日1便で席数も9席しかないのであります。

でもでも、
誕生日に青ヶ島にいたらの妄想を捨てられず、いざ当日。



八丈島空港の到着ロビーに降り立つと
すかさず案内カウンターでフェリーの運航を聞いてみる。
『あいにく本日は欠航のようですね』

...。


当日天気がよかったのでもしやとは思ったんだけど、
前日までの天気が影響してか風も強く波も高かったみたい。

そっか。残念と思い、ふと左を見やると
「東京愛ランドシャトル」(つまりヘリの)搭乗カウンターが。

あ、そっか。
ヘリもココから出るんだと今さらながらそんなことに気付く。

一か八かと当日キャンセルが出てないか聞いてみるも
『あいにく本日はまんせきですね〜』とごもっともな回答。


ちーん。


はい、夢の青ヶ島行き、
今回は叶わず。

でもでも、ぜったいいつか行ってやるんだもんね。

ということで、バックパックを背負い直し空港ロビーを出たのであります。

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