2/19/2002

2002年2月19日② 上海

ホテルを出てひとまず、つま先は南へ。
黄蒲公園をゆっくり歩き突っ切る。

「豫園」側に曲がって向かうもバックパックを背負いながらの人混みに
かなりのストレスを感じることは否めなかったから
そこから少し行った裏の路地の方へ。

「豫園」が人手によって残された伝統的上海とでもいうなら
ここにはその原風景が残っている、そんな場所。

目に入る一つ一つががセピア調。
どこかゆっくり感じる時間の流れ。

今朝採れたであろう野菜や魚を何の飾りっ気もなく
ポンと道ばたに置いてる人、
食堂で談笑してる人々。
店先でお客さんを待ってるつもりがうたた寝してしまったんだか
最初からお昼寝してるんだか判断に困る人。

もう、みんながみんなぬくい。

道一つ隔てただけで、一つ二つ奥に入っただけで
全く違う世界に踏み込むことが出来る。

ほんのちょっとの好奇心が、
自分に未知の世界への扉を少しだけ開けてくれる。

なんかしあわせ。

視界に「刀削麺」の文字を見つけたんだけど、
店のあんちゃんがなんか近寄りがたかったので却下。
そのうち「粥」なる文字を見つけたのだが
飯というよりもデザート的なものだったみたいでこれもパス。

すると、その店の横に「川味涼粉」という文字が。
スゲー気になる。
全く想像つかない。
しかも、コレは今まで他では見なかった。
もう、食うっきゃないでしょ!と、思って店の前に立ったんだけど
なんか相手にしてもらえない。
目が合ったから「川味涼粉」の札を叩いたのに…。
そしたら、隣にいたマダムが
「ちょっとあなた達、さっきからこのお兄さんが川味涼粉下さいって言ってるわよ!」
と、言ってくれた(と思い込む)ため、無事1つ買う事が出来た。
ありがとう、マダム。

で、問題の料理はと言うと
なんか白い固まり(粉って言うくらいだから米?でも半透明だからでんぷん質の何か?)
をスライサーみたいなので削りだし、その上に具(干しえび、香菜etc)と、
幾種類かのタレをかけたもの。
涼というくらいだから、熱くはない。
あ、辛っ!川味って四川風味ってことか!
そういえば、タレかけてた時に「ラー?」って、聞いてたもん。
調子に乗って「ヤァ」なんて言っちゃってたけど。

しっかし、この前の牛肉拉麺と言い今の川味涼粉といい、
辛いものと香菜って、非常に相性がいいのね。
日本で食べてたときは好きって訳じゃなかったけど
今回ので、ハマってしまったかも。

そんなこんなで「豫園」エリアを抜け
「金陵東路」を西に向かい「淮海路」へと。
「瑞金一路」に入り、今度はひたすら北上。

やっとこさ、上海駅に到着。

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