2/20/2002

2002年2月20日 北京

火車(電車)に揺られる事14時間。
2番目の街、北京に到着。

クラスメートとの待ち合わせは13時。
それまでだいぶ時間があったのだけど
時間になって待ち合わせ場所が分からなくて落ち合えないのもアレなので
先ずは、その場所を把握するためひとまず行ってみる事に。
ていうか、お互い初めての場所で、しかも海外なのに
そんな曖昧な待ち合わせの仕方をしていていいのかと言う所だが…

北京は、上海に比べて街の規模が大きいようだ。
「歩き方」の地図だと駅から目的地は目と鼻の先のように感じるんだけど
なんか一向にそれっぽい場所が見当たらない。
そのうち大きな赤茶色の城壁みたいなのが見えてきた。
どうやら、これが噂に聞く「故宮」らしい。
正面の門の真ん中には、ちゃーんと「毛沢東」の肖像画が飾られている。

地下道を通って、天安門広場へ。
こっからなら全容に近い状態で写真を撮れるだろうとカメラを向ける。
…しかし、無惨にもカメラからのぞくその先には
真ん中に堂々と国旗を揚げるポールが…
こんないたいけな純情旅行者のうぶな心を弄ぶとは、
憎いよ、中国。

肝心の待ち合わせ場所は、
地下鉄「前門」駅そばのマクドナルド。
しかし、しかしだ。
僕の悪い予感は見事に的中。
よりによって、
2店舗展開…。

時間はまだまだあったので、ブラブラする事に。
上海しか知らないからなんだけど、
北京はずいぶんとホコリっぽい。
街の雰囲気も、どことなく色彩に乏しいような。
そこには、日本にいる時に中国に対して持っていたイメージのソレがあった感じがした。

適当に昼飯を摂り、待ち合わせの場所へ。

まずは、可能性の低そうな地下にある店舗へ。
…いない。
もう一方へ向かう。

おや、店の前に見た事ある人物が2人ばかし。
なんだか、嬉しかったり恥ずかしかったりで笑いがこぼれてしまった。

よくもまぁ、こんな外国の見ず知らずの街で、かなり適当に決めたくせに約束どおり落ち合えたものだよ。
しばらくして、他2人も合流し見事5人そろい踏み。

喜びの再会もそこそこに、次の街「洛陽」までの切符を買いに北京駅へ。
この前は1人だったからすぐ買えたものの
今回は5人。そう、容易くはありつけないだろう。
僕は、先に上海での体験から
如何に切符を取るのが大変か自慢げに4人に熱弁。

おそるおそる窓口で希望の席を書いた紙をくぐらす。
あっさり切符ゲット…
何かが違う。こう、もっと中国に歯ぎしりする様なあの瞬間を望んでいたのに。
眉一つ動かさず「没有」と言われるあの屈辱的な瞬間を。

無事切符を手に入れ天安門広場まで戻ってくると
何やらそこにはものすごい人だかり。
コレは絶対何かあるに違いない。
も、もしかして国賓がやって来ているとか!?
などと期待してじっと真相が明らかになるのをまつ。

すると、あのポールに軍人さんが数人近寄り国旗を揚げた。
おぉ!これはいよいよ何かが始まるに違いない。
そう待っていると、しばらくして
揚がっていた国旗がスルスルと降ろされてしまった。

すると、人混みは散り散りになって…
え!?国旗揚げて降ろしただけ?
中国にあっけにとられながら、敗者のようにぼくらはホテルへと向かった。

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